後継者不足などにより、日本から林業という産業が消えつつある昨今。
私たちイムラは吉野杉を使用した住空間を提供することで、
吉野の森と地域経済の循環の要を担ってきました。
わたしたちが継承していかなければこの循環は失われてしまいます。
だからこそ、吉野杉の価値を高め次世代に響く見せ方を追及し、
事業によって、環境や文化、人の循環を担い、地域創生を体現します。
吉野杉は日本最古の人工林といわれる吉野の森で、山守たちが100年単位で育んできた500年の歴史を持つ「日本の宝」。豊かな自然環境を守り受け継いできた「山守」の技術と知見、人と自然への想いに満ちたプロフェッショナルが集い、長きに亘り受け継いできた川上村にしかない魅力です。私たちは、これら川上村の魅力とこれから未来に広がる可能性を伝え広め、吉野杉とこの伝統を継承していきます。
吉野杉は木目が美しく優しい肌触りが魅力ですが、木目が細かいため使う工具にも細心の注意が必要であり熟練の職人にしか扱えない代物でもあります。全ての工程に職人の技が求められ、良い職人がいなければその価値を存分には発揮できないのです。
わたしたちが提供している住空間は、吉野杉を使い、熟練の職人が五感にこだわりつくりあげたもの。吉野杉とこの伝統の魅力を、住空間を通じて伝えてきました。
吉野杉の価値を活かせる場は住宅建築以外にも広げられます。
医療現場や、教育現場、公共施設なども視野に入れ、既存の枠を超えて、イムラがつくる空間を提供できる場を拡大していきます。
吉野杉の医学的研究が進めば、より付加価値が高まり吉野の森やこの循環を、地域をあげて守るものとしていくことができます。
循環とは、地域に根付く文化の価値を次世代に継承していく事。
ほんとうに良いものでも、その価値が伝わらなければその循環は終わってしまいます。だからこそ現代に響く魅せ方で次世代の共感を得ていかなければなりません。
その為に教育というのはとても重要です。
吉野杉に関わる山守や吉野林業を支える川上村の人々、さらに未来の住宅建築を背負う人材を育てるための取り組みも行っています。