みなさまに暮らしと住まいを快適にするためのちょっと役立つ情報をお届けいたします。今回のテーマは「家庭内事故を防ぐ」です。安全で安心できるおうちの環境を整えましょう。
厚生労働省および警察庁によると2023年の交通事故死亡者が2678名なのに対し、家庭内事故での死亡者が1万6050名と、約6倍も多いそうです。
入浴前や入浴中の危険に備える対策を!
浴室での事故で多いのが、溺死・溺水など。寒い時期に、脱衣所に行って衣服を脱ぎ、浴室も寒いと急激に血圧が上昇。さらに浴槽で温まると一気に血圧が下がります。この血圧の急激な変化によって失神などを引き起こす危険があります。そのリスクを避けるためのポイントをご紹介します。
●入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく。脱衣所はミニ暖房機を利用する、浴室はしばらくシャワーで温水を出す、浴槽の湯が沸いたらフタは外し、十分にかき混ぜて蒸気を立てておく。
●食後すぐや、飲酒後、医薬品服用後の入浴は、体調の変化が起きやすいため避ける。
●お湯の温度は41℃以下が目安。湯に浸かるのは10分まで。
●かけ湯なしでドボンと勢いよく入る。
●浴槽から急に立ち上がる。
以上のことに気を付け、入浴を楽しみましょう。
異変にいち早く気づいてもらうために、入浴前に同居者に一声かけるのも大切です。

家電の扱いや日常の行動にも注意と対策を!
掃除中や家電使用中の事故もあります。対策方法を見てみましょう。
●コンセント本体は、差込口にたまったホコリや、濡れた布で拭くことによる湿気で発火の恐れがあるのでホコリはこまめに、乾いた布で取る。
●電気ストーブなど消費電力の高い家電のコードは、発火の恐れがあるので折りまとめた状態で使わないようにする。
●エアコンの掃除のときに、洗浄液が内部配線端子にかかると発火する恐れがあるため正しい洗浄液を選び、布に吹きかけてから使う。
家電を扱うときにもちょっとした注意が必要ですね。

コードを強く引っ張ったり、家具や椅子で踏んだりして無理な力を加えると、事故につながる恐れがあるのでご注意を。
また、歳を重ねるとふとした勘違いから危険な状態に陥ることも。
●リモコンの操作を誤り、夏に暖房をつけて熱中症になってしまう可能性も否めないので、表示の大きなリモコンを選ぶなどの対策を。
●階段からの落下を防ぐために、手すりを付ける。
●階段の踏み板の先端に、色の目立つテープや滑り止めテープを貼る。
など、ちょっとした対策で防ぐことができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
階段にフットライトをつけるのもおすすめ! 100円ショップで、両面テープで設置できるタイプもあるので、手軽に取り入れられます♪
