皆様に暮らしと住まいを快適にするためのちょっと役立つ情報をお届けいたします。今回のテーマは「家電の節電」です。ふだんから節電を心がけることで、電力や家計のムダを省くことができます。
エアコンや冷蔵庫はちょっとの工夫が大切!
●エアコン
節電のために、風量は弱が良いかと思いきや「自動」がおすすめ。弱にすると、設定温度になるまでに時間がかかって消費電力が上がりますが、「自動」なら最初は強風で設定温度に近づけ、設定温度になると弱に切り替わるので、消費電力を抑えられます。これは、冷房でも暖房でも同じだそうです。
フィルターのまめな掃除も大切。資源エネルギー庁の試算によると、エアコン(2・2kW)の場合、フィルターが目詰まりしているときと、フィルターを月に1、2回掃除したときでは年間31・95kWhの省エネ、約990円の節約になるそうです。
冷房を使っていて物足りないな、と感じたときは、1度下げるより風量を上げたほうが節電になるそうです!

●冷蔵庫
冷蔵室は、食品を詰めこみすぎると冷気が行き渡りにくいので、適度にスペースを空けましょう。冷凍室はその逆で、食品がたくさん入っている方が省エネになります。
ほかに、冷気の吹き出し口や吸込口を塞がないことも大切。冷蔵庫の上にモノを置くと放熱しにくくなり、消費電力が増えるので、置かないほうがいいでしょう。
暮らしを豊かにする黒物家電も節電を
●テレビ
必要以上に明るくすると電力を余分に消費するので、適度な明るさに。映像モードの設定を「標準モード」や「リビングモード」にするのがおすすめ。画面を明るく、くっきりと見せる「ダイナミックモード」は消費電力が大きいので、ライブ映像など特別なときのみのご使用を。音量も大きいほど電力を消費するので適度な音量にしましょう。
部屋の明るさに合わせて画面の明るさを自動調整する機能は、常に画面の明るさを最適化するので、節電につながりますが、ホコリがセンサーにかかると、周囲が暗いと誤認識し、画面を必要以上に明るくし、消費電力も上がるので、テレビのホコリはこまめに掃除しましょう。
省エネモードには、一定時間映像信号がないと自動的に電源をオフにする無信号電源オフ機能、一定時間操作しないと自動的に電源オフになる無操作電源オフ機能なども。取扱説明書を確認して設定するのも手ですね。

資源エネルギー庁の試算によると、テレビ(50V型)の場合、いつもより視聴を1日1時間減らすと、年間で電気28.87kWhの省エネ、約895円の節約になるそうです。
●ブルーレイ・DVDレコーダー
電源を入れるとすぐに使える「高速起動モード」や「クイックスタート」は待機時消費電力がかかります。少し待つ気持ちのゆとりを持ちましょう。また、時刻等表示をオフにするのも省エネにつながります。
●パソコン
資源エネルギー庁の試算によると、利用を1日1時間減らした場合、デスクトップなら年間で31・57kWhの省エネ、約980円の節約、ノート型は5・48kWhの省エネ、約170円の節約になるそうです。
パソコンを一定時間操作しないと自動で画面に画像が現れるスクリーンセーバー。実は、消費電力は下がらないそうです。長時間使わないときは電源を切りましょう。
