関西でしか
建てられない理由

吉野杉は日本最古の人工林で、
山守たちが育んできた500年の歴史を持つ
「日本の宝」。
わたしたちは地域に根付く文化の価値を
次世代に継承していきます。

吉野杉の
山守

山守の歴史は、五百年。
何世代にもわたり
受け継がれていく、一本の木。
それはまるで、
自然と人が創り出す
芸術作品のよう

イムラの
歴史は、
百年

まだまだ、道半ば。
その魅力に、想いに、
まっすぐに向き合っていく

わたしたちの使命

吉野杉は、音、呼吸、匂い、手触り、美しさ、「五感」すべてにおいて魅力的な銘木。それは、山守制度によって維持されてきた生きた芸術です。
山守は、100年単位で森をはぐくみ、良木を受け継ぐ者たち。イムラは、かつて窮地に立たされた吉野の森と文化を守り、吉野杉とこの伝統の魅力を、住空間を通じて伝えてきました。
後継者不足や国産材の需要減少などによって、日本の多くの人工林が放置されている中、吉野の森が継承されているのは職人達がバトンを繋いでいるから。何か一つでも欠けたらこの循環は成り立ちません。

わたしたちはそのバトンを受け継ぎ、吉野杉の魅力を最大限に生かした住空間を提供しています。それはイムラにしかできない循環づくり。わたしたちがやらなければ、この循環は止まってしまいます。だから、引き継いできた文化の魅せ方を追求し続けるのです。
地域が生む素材を活かし、気候風土や風習に合わせて地元の職人が熟練の技を駆使して家を建てる。
その好循環を生み出すことが地域創生につながります。

「地産地消」が家づくりの理念。
それこそが、わたしたちの使命なのです。

吉野杉について

イムラの「吉野杉の家」は
構造材も内装材も木部はほとんど吉野杉

日本三大美林の一つと言われる奈良県川上村産の吉野杉は最高級のブランド木材として広く知られています。イムラの「吉野杉の家」は銘木吉野杉を柱や梁等の構造材をはじめ、天井・床・建具・収納等の内装材まで、ふんだんに使って家を建てています。
吉野杉は節が少なく、香りも良いのが特徴。また木材と同様、壁に塗られた珪藻土には調湿性があるため、一年中快適な湿度を保ってくれます。いつも健康的な木の香りに満ちた快適な住空間、それが「吉野杉の家」です。

※財団法人日本木造住宅産業協会のデータ(2010年)をもとに算定
  • 保温性が高く
    床表面は冬でもあったか

  • 部屋の湿度を一定に調節し
    肌触りもさらっと

  • 自然の良い香りに包まれ
    気分もリラックス

  • 床板
    木のぬくもりと
    良い香りの吉野杉の床板
    吉野杉を無垢材のまま用い天然塗料で仕上げることで、木の質感と木材が呼吸できる状態を保持。それにより、香り豊かで柔らかく温かみのある、吉野杉の特徴を活かした人にやさしい床材を実現しました。おおらかな印象を与える15cmの幅寸法はイムラが産地と共に検討したオリジナル仕様です。
    「キッズデザイン賞受賞の吉野杉の床板」のご紹介
  • 強度
    川上村産吉野杉の強度
    長い年月をかけて人の手により育てられてきた吉野杉は、節が少なくまっすぐに成長し、1年ごとに重ねられる年輪の幅がほぼ一定で密であるため、強度があり、構造材として最適です。当社では奈良県の強度・含水率の出荷基準をクリアした奈良県認証材を使用しています。
  • 調湿
    珪藻土の塗り壁
    イムラでは、室内の壁の仕上げ材として珪藻土を使用しています。珪藻土には湿度が低い時には湿気を放出し、高い時には吸収してくれるという「吸放湿性(JIS規格A6909基準以上)」があります。一年中ダニやカビが発生しない湿度にコントロールしてくれる他に、シックハウスのもとになるホルムアルデヒドを分解してくれるなど、健康によい自然素材です。

吉野杉の歴史

世界で最古の人工林

  • 室町時代

    植林が奈良県・川上村で行われた記録
    (明治期 吉野林業の技術書『吉野林業全書』より)

  • 安土桃山時代

    大阪城・伏見城の材料として使用
    (豊臣秀吉のお気に入りの場所)

  • 江戸時代~

    醤油樽・味噌樽としても使用
    (節がなく、年輪が細かいため水が漏れない)

吉野杉の特徴

  • 1

    節がなく、年輪が緻密で均一。
    だから、強度に優れる。

    長い年月をかけて人の手により育てられてきた吉野杉は、節が少なくまっすぐに生長し、1年ごとに重ねられる年輪の幅がほぼ一定で密であるため、強度が強く構造材として最適です。

    • 「奈良県地域認証材」を使用
      「奈良県地域認証材」は、奈良県地域認証材センターが定めた品質基準を満たす奈良県産材から製造した製材品で、認証材登録業者が責任を持って提供します。
    • ヤング係数が一目でわかる
      ヤング係数(荷重に対するたわみにくさ)を機械で測定し明示しています。正確に測定された数値により、構造計算が可能になります。
    • 基準含水率以下に乾燥
      寸法の変化や曲がり、反りの発生を防ぐために、構造材で含水率20%、板材は含水率15%以下に乾燥させます。
    銘木と名高い吉野杉は、育林に適した吉野の気候風土・土壌に林業技術と
    長年にわたる人の手間が相まって生み出されています。
  • 2

    香りと色ツヤが良い。

    吉野杉は美しい淡紅色をしています。また、その独特の香りの良さから、江戸時代より樽丸材、特に酒樽として人気を呼びました。現在でも、鏡開きに使われる酒樽の内側に使用されています。

  • 3

    根元から上まで変わらない太さで
    まっすぐのびる。

    密植により陽を求めまっすぐに伸びて育った吉野杉は、木の外回りがまん丸に近く真円なのも大きな特徴です。幹の根元から上までほぼ同じ太さで曲がりが少なく芯が中心にあるという、良材として欠かせない条件を備えています。

地産地消

地元の材料で、地元の職人が、
地元で建てる。
地元の木を使い、気候風土や風習に合わせて 地元の職人が家をつくる…
この自然に沿った流れこそがその土地での最も心地良い暮らしを生み、地場の産業にも活気をもたらします。
イムラが地元にこだわる理由はそこにあります。
地元の良材・吉野杉に包まれる「吉野杉の家」によりお客様の暮らしを豊かにし、産地と連携してなるべく多くの木を継続して使うことで、地元の山の環境保全に貢献したいと考えています。

イムラと吉野杉

  • 1

    流通改革で価格をリーズナブルに、
    誰もが使用できる材料へ。

    イムラは川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合)と直接取引きし、吉野杉を直送で調達するルートを2000年に構築。慣例となっていた複雑で高コストを招く流通過程を大幅に短縮することで、それまで一般には高価で手が出なかった銘木「吉野杉」を、リーズナブルに供給できるしくみを確立しました。これにより林業家と生活者を結ぶ販路が開け、吉野杉が安定供給され住宅への利用が拡大しました。

  • 2

    林業再生につなげる
    官民一体の新たな仕組みを構築。

    2015年には川上村と林業4団体からなる「吉野かわかみ社中」が、生産から加工、流通、販売に至る一貫体制の安定供給支援を始めました。
    これにより、林業再生と森林環境保全につながる官民一体の事業システムが完成しました。その後、吉野杉を用いた住宅の供給は1,100棟を超えています。

吉野杉の家とは

室内の壁の仕上げ材は珪藻土

  • 1

    湿度が高い時、湿気を吸い込み、
    湿度が低い時、湿気を吐き出します。

    イムラが使用する珪藻土はJIS規格に適合する「調湿建材」。6帖の部屋で1リットルの水分を吸湿します。また、珪藻土が使用された空間では湿度は50~60%に保たれるため、ウイルス感染を防ぎます。(※インフルエンザウイルスは湿度40%以下で活性化)

  • 2

    カビを防ぐ。

    カビの発生領域はpH2~8.5。
    珪藻土を使用した空間はpH9.5と、非常にカビが発生しにくくなります。

  • 3

    空気をきれいにするから、
    「珪藻土」は健康に良い。

    イムラが「吉野杉の家」で使用する珪藻土は、調湿性能はもちろんのこと、様々な体調不良の原因となるホルムアルデヒドなど化学物質を吸着する機能を備えています。そのことを確認する試験では、ホルムアルデヒドを吸着した後に加熱をしても、ほとんど再放散しないことがわかりました。

    ※イムラで使用している珪藻土は国産品のため、アスベストは含まれておりません。