Wi-Fiルーターの置き場所について
Wi-Fiルーターを設置する場所は、家全体のネット接続の品質に大きな影響を与えます。とくに新築一戸建てでは、家の構造や間取りに合わせた最適な設置場所を見つけることが重要です。まずは、Wi-Fiルーターのタイプについて理解しましょう。
Wi-Fiルーターのタイプ
Wi-Fiルーターには大きく分けて「内蔵タイプ」と「外付けタイプ」があります。それぞれの特徴を理解することで、設置場所を選ぶ際の参考になります。
- 内蔵タイプ: 内蔵タイプのWi-Fiルーターは、モデムとルーターが一体化したデバイスです。設置が簡単で、配線が少ないためスッキリとした設置が可能です。しかし、電波の強さや拡張性が限られるため、広い一軒家では電波が届きにくい場合があります。
- 外付けタイプ: 外付けタイプのWi-Fiルーターは、モデムとルーターが別々のデバイスです。高度な設定やカスタマイズが可能で、拡張性が高いのが特徴です。これにより広い一軒家や複数階にわたる場合でも、安定して電波を提供できます。ただし、配線が増えるため、見た目やスペースに注意が必要です。
おすすめの置き場所5選
Wi-Fiルーターのタイプを理解した上で、おすすめの設置場所を紹介します。
リビングに設置する
リビングは、家族が集まる場所であり、インターネットを利用する頻度が高いためWi-Fiルーターの設置に適していると言えます。内蔵タイプのWi-Fiルーターでも十分な電波が得られることが多く、リビングの中央に置くことで、家全体に均等に電波を届けることができます。ただし、リビングには家具や壁、カーテンなどの遮蔽物が多く存在し電波を弱める要因となるため、家具などの陰にならないよう高めの棚に設置するとより効果的です。
2階に設置する
二階建ての家では、2階の廊下や階段近くにルーターを置くと、上下階に均等に電波を届けることができます。とくに、2階にも家族がいる場合や、リビング以外でもインターネットを利用することが多い場合におすすめです。外付けタイプのWi-Fiルーターを使用すると強力な電波が広範囲に届きやすく、より効果的です。
クローゼットに設置する
Wi-Fiルーターをクローゼットの中に設置することで、目立たずインテリアを損なわない利点があります。外付けタイプのWi-Fiルーターを使用する場合、電波の強さを維持しつつ、見た目をスッキリさせることができます。ただし、クローゼットの扉が厚い場合や通気性が悪い場合は、電波の進行を妨げることがあります。特に、金属製のクローゼットの場合は、電波の弱まりやすさに注意が必要です。通気性の良い場所を選んで設置することで、電波の影響を軽減することができます。
パントリーに設置する
キッチン近くにパントリーがある場合、ここにルーターを設置するのも一つの手です。キッチンでの作業中にインターネットを利用することが多い場合、利便性が向上します。ただし、金属製の家具や家電がWi-Fiルーターの電波に影響を与えることがあるため、家電製品の近くは避けましょう。
壁に掛ける
壁掛けにすることで、床や家具の上のスペースを有効活用できます。特に高い位置に設置することで、電波が広がりやすくなり、家中で安定した接続が可能になります。外付けタイプのWi-Fiルーターを使用すれば、より広範囲に電波を届けることができます。また、壁掛けにすることでホコリやペットの影響を受けにくくなります。
避けたほうがいい置き場所
Wi-Fiルーターを設置する場所は、家中どこでも良いわけではありません。特定の場所では電波の届きにくさや干渉が発生しやすくなります。以下では、Wi-Fiルーターの設置を避けるべき場所について詳しく説明します。
水回り
水回りは湿気が多く、電波が遮断されやすいため、Wi-Fiルーターの設置には不向きです。特にバスルームや洗面所の近くは避けたほうがよいでしょう。また、水濡れによるWi-Fiルーターの故障や漏電のリスクも考慮し、安全な場所に設置することが重要です。
家電製品の近く
電子レンジやテレビなどの家電製品の近くに設置すると、電波干渉が発生しやすくなり、インターネット接続が不安定になることがあります。とくに電子レンジの使用による通信エラーは頻発しやすいため注意が必要です。家電製品からは十分な距離を保ちましょう。
キッチン周辺
キッチンは金属製品や家電製品が多いため、Wi-Fiの電波が遮られやすい場所です。また、料理中に発生する湿気や油分もルーターに悪影響を与える可能性があります。キッチン周辺は避けるのが無難です。
新築・リフォーム時に考えたい!Wi-Fiルーター設置のコツ
新築やリフォーム時には、Wi-Fiルーターの設置を計画的に行うことで、家全体で快適なインターネット環境を構築できます。以下に、設置のコツを紹介します。
コンセントの位置
Wi-Fiルーターを設置する場所には、必ずコンセントが必要です。事前にコンセントの位置を確認し、設置場所を決めましょう。新築やリフォームの際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 複数のコンセント設置: Wi-Fiルーターだけでなく、周辺機器(スマートホームデバイス、拡張アクセスポイントなど)も使用することを考え、複数のコンセントを設置しておくと便利です。
- 高さの確保: 電波の届きやすさを向上させるために、コンセントを壁の高い位置に設置することを検討しましょう。これにより、ルーターを高い位置に設置でき、電波の範囲が広がります。
- 配線の隠蔽: 配線を隠すために壁内に配線用のチューブやダクトを設置することで、見た目をスッキリさせることができます。
- アクセスの確保: ルーターのメンテナンスや再設定が必要になった場合にアクセスしやすい場所にコンセントを配置することが重要です。
情報ボックスの設置
情報ボックスを設置することで、配線をまとめてスッキリと収納できます。新築・リフォーム時には情報ボックスの設置を検討しましょう。情報ボックスは以下の点で役立ちます:
- 配線の整理: インターネット、電話、テレビなどの配線を一箇所にまとめることで、見た目がスッキリし、配線の混乱を防げます。
- 保護とメンテナンス: 配線を外部のダメージから保護し、必要な時には簡単にアクセスできるようになります。
- 拡張性: 新しいデバイスやサービスを追加する際に、情報ボックスがあると配線の追加や変更が容易です。
- 一元管理: 家中の通信機器を一箇所で管理できるため、問題が発生した際のトラブルシューティングが簡単になります。
光回線の導入
光回線は、高速かつ安定したインターネット接続を提供するため、特におすすめです。新築やリフォームの際には、以下の点を考慮して光回線の導入を検討しましょう:
- エリアの確認: まず、光回線が利用可能なエリアかどうかを事前に確認しましょう。
- 工事の計画: 光回線の導入には専門の工事が必要です。新築やリフォームのタイミングで計画を立てるとスムーズに導入できます。
- プロバイダの選定: 複数のプロバイダから提供されるプランを比較検討し、最適なプランを選びましょう。
- ルーターの選定: 光回線に対応した高性能なWi-Fiルーターを選ぶことで、最大限のパフォーマンスを引き出せます。
まとめ
一軒家でのWi-Fiルーターの設置場所について、リビング、2階、クローゼット、パントリー、壁掛けなどのおすすめの場所と、水回り、家電製品の近く、キッチン周辺など避けたほうがいい場所を紹介しました。また、新築やリフォーム時に考慮すべき設置のコツもお伝えしました。
一軒家のWi-Fiルーター設置は、日常生活をより便利で快適にするための重要な要素です。適切な場所にルーターを配置することで、家族全員がストレスなくインターネットを楽しむことができます。ぜひ今回ご紹介したポイントを参考にして、最適な設置場所を見つけてください。
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