お家の建替え?リフォーム?それともリノベーション?
住み始めたころは快適でも、長年暮らしているとライフスタイルや家族構成の変化をはじめ、水廻り設備機器の老朽化、部屋の使い勝手など気になるところが増えてくるかと思います。
そんな時、どのような手をお家に施せばよいのか。いっそお家を新しく建替えるか、今住んでいるお家をリフォームするか、もしくはリノベーション(大規模改築)にするかどの手入れがあなたのこれからの暮らしをよりよいものにしてくれるのでしょうか。
■ 更地にして建て直す「建替え」
建替えは、お家の性能を上げ、水廻り・間取りへの不満や、耐震性への不安を解消できる一番の方法です。
しかし、費用の面ではお家の建替えが3つの中で一番お金がかかってしまいます。梁や柱などを新居へ一部再利用することはできますが、建物は全て解体となり、面影を残すことはできません。
■ その都度、修理を行う「リフォーム」
今のお家にこれから何年住み続けるかによって、リフォームは補修箇所や費用が変わってきます。
外壁の塗替えや玄関ドアの交換などの小規模な工事 |
水廻りや間取りなど補修箇所を限定することで、一度の出費を少額に抑えることができるリフォームですが、それは一時的な修繕にとどまります。
■ 思い出のつまった家を未来に引き継ぐ「リノベーション」
建替えほど費用はかけられないが、リフォームではできない根本的なお家に対する不安を解消したい方へ、リノベーションという選択肢があります。
大規模な工事ではありますが、一旦、構造躯体のみの状態にすることで、構造躯体の現況を確認でき必要な補修を施すことができます。そのため、断熱性などの住まいの性能を向上させ住宅の価値を高めることができます。
リノベーションした展示場、西登美ケ丘リノベーション体験ハウス
イムラには実際にリノベーション工事を施した築年数、なんと43年の西登美ケ丘リノベーション体験ハウスという展示場があります。
この展示場が果たしてどのようなお家だったのか、また、どんな工事を経て見違えるように生まれ変わったのでしょうか。
■ リノベーション前はどんな家?
もともとは築43年の木造住宅でした。
お家の中は部屋が一つ一つ壁で仕切られているため、空間に広がりがなく、採光も少ないため、室内がとても暗く感じられました。
家が建てられた当時は「断熱工事」という考えが普及しておらず、今で言うところの断熱工事はほとんどなされていませんでした。お部屋の窓サッシは結露がひどく、そして、隙間風も相まって冬はとても寒く感じられました。
さらに、雨風にさらされた屋根の劣化で、和室とトイレの天井からは雨漏りが発生していました。
それに加え、大きな地震への備えが懸念されていました。なぜなら、この築43年のお家が建てられたのが1977年、新耐震基準が制定される以前の基準で建てられたお家だったからです。
リノベーション工事とは
では、実際に施した工事をご紹介します。
■ お家の状況を徹底調査!
現状の間取りや構造、劣化状況を確認します。その上で、耐震診断士がお家の柱の数や壁の位置を調査し、結果をコンピューターソフトによって解析。お住まいのお家にどれほどの耐震性があるのかを簡易的に診断します。
イムラでは間取り提案の設計お申し込みをいただいた後、お家の耐震性や断熱性・建物の劣化具合を把握するために、床下や小屋裏までくまなく調査します。
天井裏の確認 | 床下の確認 |
さらに、補強箇所を明確にするため精密建物診断を行い、劣化した部材やそれらの接合部の詳細なデータをもとに、お客様の要望にあった間取りの変更などが実現可能かを判断します。
■ 構造躯体を隅々まで確認!
工事が始まると内装部分を取り払い、構造躯体のみの状態にします。
そうすることによって、お家の構造部材や基礎などの状態を確認することができ、木材や金物を用いた梁や構造部材の接合部の補強をはじめとする必要に応じた補修ができます。
梁の補強 |
■ 一年中、快適に暮らせるよう断熱性能を高める
お家の窓は、お部屋の熱が奪われやすい場所です。軽量かつ開閉しやすいことから住宅用の窓に合う素材としてアルミサッシが愛用されてきました。
しかし、アルミサッシは熱伝導率が高いことから、室内の温度が室外の温度の影響を受けやすくなってしまいます。現在のお家づくりにおいて窓のサッシには、アルミよりも熱伝導率が低い樹脂を使用した、アルミと樹脂の複合サッシが主流となっているのです。
イムラではペアガラス仕様のアルミと樹脂の複合サッシを使用しています。
使用するペアガラスは、二枚のガラスの間に空気を閉じ込めることで、ガラスを伝わる熱の移動を抑えたものです。そして、壁には断熱材を施工します。
主にグラスウールやウレタン吹付け断熱といった断熱材を使用していますが、構造によって使用できる断熱材が異なります。そのため、お家の構造に適した断熱材を施工します。
同様に、屋根裏にも断熱材を施工しますので、室内全体が断熱材に包まれて、室外の気温に左右されにくい夏涼しく冬暖かいお家となるのです。
間取り変更で変わる暮らし
築年数が多いお家にお住まいのお客様へのアンケート結果では、耐震や断熱といった項目を気にされている方も多くいらっしゃいますが、奥様を中心に、明るい部屋にしたい、部屋の収納を多くしたいという間取りについての不満も非常に多く見られました。
■ 間取り変更と収納の関係
イムラでリノベーションをして、間取りが見違えるほど変わったお家は数多くあります。イムラでは、今お住まいのお家にある生活の不満を解消するためにも、大規模な間取り変更を行い、快適に暮らしていただけるリノベーションを提案しています。
実際に、西登美ケ丘リノベーション体験ハウスの間取りを見てみましょう。
●リノベーション前の1階 | ●リノベーション前の2階 |
●リノベーション後の1階 | ●リノベーション後の2階 |
リノベーション前の間取りと、リノベーションをした後の間取りを比較すると、お家の間取りが大きく見直されています。
玄関とLDKを日の当たる方角へ移動することにより、以前よりもお部屋に光が入る明るい空間へと変わりました。
次に収納について紹介します。新しくなったお家の収納計画は、ただ単に収納ができる箇所を増やすだけでなく、お家の中での人の動きに合わせた収納の配置になっています。
人の動きや動線を考えたお家では、生活の中のムダな動きを少しでも減らし、快適な暮らしができるよう計画をしています。
■ 和室の収納、和室をどう使う?
以前のお家の和室は暗く、使い勝手が悪かったため、保管場所に困った自転車が置かれてしまうほどの物置となっていました。
新しくなったお家では、和室を玄関のすぐ近くに配置することで、来客スペースとしても活用できる明るい空間になりました。また、来客用の座布団や布団も収納できる和室です。
■ ものが多くなりがちなキッチン
昔のお家は収納が少なく、その中でも特にキッチンはものが多くなりがちです。このお家では調理器具や家電を収納しきれず、お部屋の中が雑然としていました。
新しいお家では、収納量が多いシステムキッチンを選定し、さらにカップボードを置いたため、見た目がすっきりとした印象のお部屋へと変わりました。
今回取り入れたキッチンはフルフラットになっているので、視界を遮ることもなく、キッチン後ろの収納もインテリアとして、楽しんでいただけるようになっています。また、赤色のキッチンは見栄えがよく、お部屋のアクセントとしても楽しめす。
イムラでリノベーションをすると
イムラでは、奈良の銘木「吉野杉」をふんだんに使用したお家づくりをしています。天井や床、建具や収納など、日頃から目に触れるところに使用することで、吉野杉の香りやぬくもりを感じながらお住まいいただけます。
さらに、壁には珪藻土を使用しているので、自然素材ならではの健康的な暮らしをお送りいただけます。
*リノベーションの施工事例は《 こちら 》
吉野杉と珪藻土の効果を少しだけご紹介します。
お家に吉野杉を使用したお家では、
・室内の調湿
・カビが生えにくいためカビやダニによるアレルギー疾患が起こりにくい
・ウイルス感染力が低下する
・消臭性がある
・冬でも触ってもヒヤッとしない
といった効果が得られます。
珪藻土には調湿や消臭効果がありますので夏でも湿度が高くなりすぎず、快適にすごしていただけます。珪藻土は、バスマットとして利用されるほど吸水性がある素材です。
イムラのリノベーションは外観の伝統的な趣はそのままに、200年経過した古材と樹齢200年の吉野杉などの新しい木材が調和する快適な居住空間を実現した事例があります。
✳︎2017年度 GOOD DESIGN賞受賞 代官屋敷の古民家再生を詳しく知りたい方は ≪ こちら ≫
まとめ
思い入れのある部分の面影を残しながらお住まいの不満を解消し、家族の思い出のつまったお家でこれから先も長く安心して暮らせるのがイムラのリノベーションです。
築43年の木造住宅が、奈良の銘木「吉野杉」を贅沢に使い本物の木の家へと生まれ変わった西登美ヶ丘リノベーション体験ハウスにて、イムラのリノベーションをご体感ください。耐震補強などの施工技術や一新した設備につきましても営業担当よりご説明いたします。
西登美ケ丘リノベーション体験ハウス《 詳しくはこちら 》
イムラは奈良・大阪でお家づくりを行っている工務店です。西登美ヶ丘リノベーション体験ハウスは、リノベーション事例をご覧いただける唯一の展示場ですが、どの展示場でも建替えや新築、またリノベーションについてのご相談も承っております。ぜひお近くの展示場へお気軽にお越しください。