リノベーションと建て替えの違い
混同しやすいリノベーションと建て替えは、似ていますが内容は異なります。
リノベーションと建て替えの違いについて説明します。
■ リノベーションとは
リノベーションとは中古物件など既に建っている家の柱や基礎の部分は残したまま、部分的に改修することをいいます。
水廻りや屋根、外壁だけといった部分的なものから、内部の間取りを解体して柱や梁を露出させた状態から間取りを考え直したり、増築を行うといった大規模なものまで含みます。
【リノベーションのメリット】
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【リノベーションのデメリット】
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リノベーションにかかる費用は、どの程度どのような規模の工事を行うかによって異なります。
費用の相場は、間取り変更や耐震補強、増築など大規模なリフォームを行った場合、1,000万円〜2,000万円程度かかることもあります。部分的なリフォームであれば200~300万円で収まることもあります。
■ 建て替えとは
建て替えとは中古物件など既に建っている家を解体し、地盤面・基礎部分から新しく建て替えることをいいます。
建て替えができない物件もあるため、建て替えを検討している場合は事前に確認が必要です。
【建て替えのメリット】
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【建て替えのデメリット】
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基礎から作り直すため、新築と同じ費用+廃材の処分費用+解体費などがかかるため高額になる傾向があります。
費用の相場は内容にもよりますが2,000~4,000万円程度かかるでしょう。
リノベーションと建て替えの特徴を比較
リノベーションと建て替えの大きな特徴を比較しました。
リノベーション | 建て替え | |
工事の前提 | 既に建っている家の基礎・柱部分を残して、部分的に改修する | 既に建っている家を全て解体したうえでゼロから設計する |
費用 | 約1,000~2,000万円 | 約2,000~4,000万円 |
設計に関する諸費用 | 基本的にはなし | 確認申請費用・設計審査手数料 |
間取り | 構造・劣化度合いにより制約あり | 自由に設計可能 |
工期 | 2~5ヶ月 | 4~8ヶ月 |
コストや工期をカットしたい場合は、リノベーションの方が最適といえるでしょう。
とはいえ、コストや工期がかかってでも建て替えの方がいいケースももちろんあるため、慎重に検討することをオススメします。
リノベーションか建て替えか迷ったときは?
リノベーションか建て替えか、どちらが最適か迷ったときの判断基準を紹介するので、自身の状況と照らし合わせてください。
■ 築年数
一般的に、リノベーションを検討し始めるのは築20年頃から、建て替えを検討するのは築30年頃だと言われています。
もちろん築20年なのに基礎部分がガタガタになっていたり、シロアリのトラブルがある住宅もあれば、築30年でもまだまだしっかりしている建物もあるでしょう。築年数はあくまでも目安です。
とはいえ、素人の目で基礎の状態の良し悪しの判断は難しいのも事実です。そのため、住宅の基礎の状態を建築士などの専門家に診てもらうのも一つの方法です。工務店やハウスメーカーのうち、リノベーション工事を得意にしている会社は、このような専門のスタッフがいることが多いので、一度問い合わせてみましょう。
■ 耐震基準
日本は災害大国で、いつ地震などの被災者になるかは分かりません。誰でも被災者となる可能性はあるため、住宅の耐震性も重視した方がいいかもしれません。
特に1981年以前に建てられた建物は旧耐震基準になっているため、最新の耐震基準と比べると弱いといえます。
耐震工事を考える場合は、大掛かりな工事となり費用もそれなりに高額になるため、いっそのこと建て替えを視野に入れてみてもいいでしょう。
■ 予算・コスト
リフォームか建て替えかで迷う理由の一つは、コスト面も大きいでしょう。
一般的にはリノベーションの方が建て替えよりもコストが抑えられる傾向にあります。建て替えの場合は税金や確認申請等の諸費用など工事以外に必要な費用が発生するためです。
とはいえ、リノベーションで増築したり、リフォーム方法や建築物によっては、思ったよりも費用がかさむこともあるでしょう。
まずは改修したい部分を明確にしたうえで、建て替えとリノベーションで見積もりを取り、比較することをオススメします。
リフォーム費用が建て替えとあまり変わらないのであれば、建て替えを検討してもいいでしょう。
■ 家族構成
リノベーションか建て替えかを迷った場合、家族構成についても考えてみるといいでしょう。
将来的には増築も考慮して、二世帯住宅にして部屋数を増やしたほうがいいのか、今後子どもたちに住宅を相続する可能性があるのかなど、先々のことも想定しておくといいでしょう。
二世帯住宅や将来的に子ども達が引き継ぐのであれば、コストがかかっても長期優良住宅の枠組みがある建て替えの方が、家を子どもや孫に渡しやすいです。引き継ぐ予定がないのであれば、コストが低いリノベーションを採用するなど、家族の意見を取り入れながら、慎重に方向性を定めていくといいでしょう。
■ 工法
実はお住まいの工法によって、リノベーションの自由度が異なります。お住まいの工法は物件情報の中に記載されています。在来工法であれば比較的簡単に間取りの変更は可能ですが、軽量鉄骨・重量鉄骨・2×4・コンクリート構造の工法であれば部屋を拡大したり、窓を大きくするということは難しいです。工法によっても希望の改修ができるかは異なるため、おのずと選択肢が限られることもあります。
まず希望のリノベーションができる工法で作られた物件であるかを、確認しておきましょう。
リノベーションが向いている場合
リノベーションは以下のケースに向いています。
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リノベーションは、コストを抑えながら小規模な工事を行う場合にオススメです。部分的に改修するのであればリフォーム・リノベーションで十分でしょう。ただし増築したり、シロアリなどが原因で基礎部分から建て直す必要がある場合は、一部分だけであっても建て替えと費用があまり変わらない場合もあるため、見積もりをとって比較することをオススメします。
建て替えが向いている場合
建て替えは以下のケースに向いています。
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建て替えは長期的なスパンで見たときに大規模な修繕が必要な場合に向いています。
家族と話し合い、ライフプランを考えながら決定するといいでしょう。
リノベーションも建て替えも「イムラ」がおすすめ
リノベーションは実際にやってみないことには、壁の内部がどのような状態かわからないという側面があります。解体工事に入ってから、「実はリノベーション工事は無理でした」ということになると、工事がストップしてしまいます。工事に入る前に、リノベか建て替えどちらにしたらいいのか現状の建物の状態を精密に診断し、方向性を決定するのに十分な情報提供を行ってくれる工務店を選ぶことをオススメします。
イムラのリノベーション事例
【Before】
【After】
奈良県に本社を構える株式会社イムラでは住宅設計・施工、住宅販売をはじめ、リノベーション・建て替えなど幅広く手がけています。100年の実績を持つイムラでは、家づくりの素材である木にこだわっており、最高級のブランド木材である吉野杉を使用しています。
リノベーション・建て替え後は木の香りに包まれた居住スペースを叶えることができます。また吉野杉は他の国産木材と比較して強度が強いと言われており、カビやダニの発生を防ぐ効果もあるため長期的にみてもメリットが大きいでしょう。またイムラは新築では耐震等級3を標準で提供しており、リノベーションでも綿密な現地調査を行った上で、耐震補強計画をご提案いたします。
家づくり並びに木材を知り尽くしているイムラが、お客様のさまざまな要望や悩みに対し、親身にアドバイスさせていただけます。建て替えかリノベか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
まとめ
リノベーションと建て替えには、どちらもメリット・デメリットがあるため一概にどちらがオススメかは断言できません。
それぞれの要望と住宅の状態によって、最適な方法が異なるためです。
リノベーションか建て替えかを選ぶときの基準をお伝えしましたが、素人判断では不安な場合は、実績のある工務店への相談がオススメです。
イムラは、建て替えもリノベーションも多数の実績がある創業100年の歴史を持つ工務店です。資料請求や住宅についての知識を深めるイベントなども開催しているので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
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