新築の設備選びが重要な理由
新築の設備は、設置したのは良いが結局のところ使用する頻度が低かったり、後からあの設備を設置しておけば良かったと後悔してしまう事態になったりすることが多いです。そのため、新築の設備選びは、いざ住み始めた時の満足感を左右する重要なポイントであると言っても過言ではないでしょう。
そのため、もし新築の設備機器を検討する時は『本当に必要な設備』と『あったら嬉しい設備』を分けて考えてみてください。そうすることで、「やっておけばよかった」となる可能性を減らし、利便性や満足度を意識した設備の選択ができるようになります。
とくに水廻り関係の設備は『後から撤去すること』も『後から追加すること』もそれなりのコストがかかるので、他の箇所の設備以上に慎重に検討するようにしましょう。
玄関におすすめの設備
玄関の設備は防犯性と利便性において重要な役割を持つ設備が多いので、小さなお子様がいらっしゃったり、共働きで家に人がいる時間が少なかったりする人におすすめのものが多いです。
【玄関におすすめの設備】
- モニター付きインターホン
モニター付きインターホンが設置されていれば、訪問者が誰なのかを確認してからドアを開けることができ、防犯性を高める効果があります。また、小さなお子様がいるご家庭では「知っている人以外はドアを開けない」とお子様に教えることもできるので、安心して留守番を頼めます。モニター付きインターホンの種類によっては警告音を鳴らしたり、非常ボタンで通報したりできるものもあります。
- 自動センサー付き照明
自動センサー付き照明を設置すれば、夜に帰宅した際に足元や手元を照らすことで安全に扉を開けることができたり、荷物の確認もしやすくなったりします。その他にも、泥棒や不審者などが近づいた際に目立たせることができるので、防犯としての役目も果たしたりします。自動センサー付き照明は光り方が変わる防犯に特化したものもあります。
- 電子錠・電気錠
電子錠・電気錠とは、リモコンやICカード・暗証番号といった電気信号などで鍵の開け閉めをするタイプのものをいいます。簡単に開けられないことから防犯面において高い効果を発揮します。また、オートロック機能がついているタイプもあり、鍵の閉め忘れが多い人にはおすすめの設備です。
- 姿見
市販の姿見を置くのではなく、あらかじめ壁に設置するタイプのことを指します。出かける前に身だしなみを整えることができるので、あると便利な設備の一つです。また、新築でデザインを考える際に姿見を設置する前提でデザインをすれば、姿見がデザイン的に浮いてしまうようなことも避けられるメリットもあります。
- 宅配ボックス
近年、宅配ボックスの需要は右肩上がりです。従来であれば宅配が来る時間に合わせて家にいなくてはならず、少しの外出も考えてしまうようなことがありましたが、宅配ボックスがあればそんな心配をする必要もなくなります。『再配達を依頼しなくていい』というのは、ネットで商品をよく頼むに人にとっては非常に重宝されるでしょう。
キッチンにおすすめの設備
キッチンの設備は料理をする時の利便性を高めるものが多いです。毎日料理を作る習慣がある家庭では、少しでも料理の利便性が上がることで毎日の満足度が高くなるでしょう。
各設備が料理中にあるとどのくらい楽になるのかをイメージしながらおすすめの設備を確認してみてください。
【キッチンにおすすめの設備】
- シャワー式水栓
シャワー式水栓にすると、固定式のものと違ってシンク全体に水が届きます。そのため、掃除が非常に楽になって、長期的にキッチンをキレイに維持しやすくなります。また、深いタイプの鍋など固定式では洗いづらかった調理器具も洗いやすくなります。
- タッチレス水栓
タッチレス水栓にすると、油汚れがひどいもの、生もの切って手を洗いたい時に触れる箇所を最小限で水を出したり止めたりもできます。また、停電時には手動へ切り替えて使えるよう、レバーがついているものもあります。
- 食器洗乾燥機
食器洗乾燥機は家族が多くなるほどあったら嬉しい設備です。なんだかんだ時間がかかってしまっていた食器洗いが、この設備一つ導入するだけで大幅に時間を削減できます。また、時間短縮だけでなく洗浄力も一流なので、手でゴシゴシ洗うよりは効率よく綺麗に汚れを落とせます。さらに、食器洗い乾燥機が使用する水の量は手洗いと比べると少ないので、水道代の節約にもつながります。
- IHヒーター
IHヒーターはガスを使わずに調理ができる設備です。そのため、IHヒーターを使用すれば『火事の心配なし』『焦げ汚れなし』なので、安全かつ清潔に使える特徴があります。ご高齢の方がおられるご家庭や、お子様の初めての料理などでも火事の心配なく教えられるのでおすすめです。
浴室・洗面所におすすめの設備
浴室は一日の疲れを癒やす空間なので、少しでも快適な環境がつくれるとより癒やし効果が増大します。また、洗面所においては機能性が充実していることで、家事がしやすくなったり利便性が高まったりします。
1年間、寒い時期でも暑い時期でも使いやすくなるような設備と、利便性を最大限高めてくれる設備をご紹介します。
【浴室・洗面所におすすめの設備】
- 浴室暖房乾燥機
浴室暖房乾燥機があれば、冬場は暖房機能で入浴前に浴室を温めておくことができますし、梅雨の時期には乾燥機能を使って洗濯物を乾かすことができます。また、乾燥機においては洗濯物だけではなく、入浴後に使用することでカビや結露の発生を抑えることが可能です。
- 曇り止め機能のある鏡
曇り止めの機能があれば、浴室の鏡を利用する際にシャワーのお湯をかけて曇りを排除する必要が無くなります。その都度シャワーを取り外して曇りを取るようなことをせずに済むので、入浴における手間を最小限に抑えたい方にはおすすめの設備です。
- コンセント
コンセントは洗面所にあると非常に便利です。洗面所では『ドライヤー・電動歯ブラシの充電・扇風機・掃除機』などの家電を使用することが多いので、2ヶ所ほどコンセントがあるだけで利便性がグッと高まります。
トイレにおすすめの設備
トイレの設備は『温水洗浄便座』や『手洗いカウンター』などがあります。それぞれ設備の目的が全く違うので各解説を参考の上で取り入れてみたいものを検討してください。
- 温水洗浄便座
温水洗浄便座とは、温水を噴射しておしりを洗浄する機能を持った便座のことです。温水洗浄便座は主に『貯湯式』と『瞬間式』の2種類があります。貯湯式は常時タンクのお湯を温めておくタイプで、瞬間式は瞬時に水を温めて放水するタイプです。貯湯式は本体価格が低いのですが、タンクが備わっているためサイズが大きく、保温機能があるので電気代が高くなりやすく、瞬間式は本体価格が高いのですが電気代があまり発生しません。どちらも機能は変わりませんが提供するメーカーの値段と比べてどちらにするか検討してください。
- タンクレス
タンクレスタイプのトイレは、背後にあるタンクが無いタイプのトイレのことを言います。タンクがあるトイレと比べて空間がスッキリするので広く感じやすいですし、トイレの掃除もしやすくなるメリットがあります。ただし、タンク付きのトイレの場合は手洗いの有無を選択できますが、タンクレストイレは手洗いを別で設置する必要があります。
- 手洗いカウンター
身内に介護している方が居たり、足の悪い方がいらっしゃる場合はトイレ内に手洗いカウンターを設置されるのがおすすめです。背後にタンクのないタンクレストイレにすることでトイレのスペースも広く介護がしやすく、洗面所へ行ってわざわざ手を洗う必要もなくなります。また、お客様を招くときなどはトイレに手洗いカウンターがあれば、洗面所を見られることもないので最低限のプライバシーを保持できます。
その他、おすすめの設備
他にも新築を建てる際に検討していただきたいおすすめの設備があります。それは『太陽光パネル・家庭用蓄電池』です。多少値が張りますが、設置しておけば電気代の節約、緊急時の電力確保ができるので災害時でも役立ちます。
【その他のおすすめ設備】
- 太陽光パネル
太陽光パネルがあれば日常生活の電力補助としても役立つので電気代の節約にもなります。また、災害時などの非常事態時には、電力供給がストップしてもある程度賄えるので安心です。
他の利用方法として売電収入というのもあって、太陽光パネルで作った電気を電気会社に売却ができたりします。
- 家庭用蓄電池
家庭用蓄電池とはコンセントなどで電力を蓄積しておくバッテリーのことです。サイズはさまざまで大きければ蓄電量が増えますし、小さければその分減少しますので、用途によって適した蓄電池を設備してください。
家庭用蓄電池は太陽光パネルと組み合わせる家庭が多いです。太陽光パネルで昼間に蓄電した電力を夜に使用して電気代を節約したり、あえて使わずに緊急時用として確保しておいたりもします。
新築の設備選びのポイント
ここまで新築の設備をご紹介してきましたが、実際のところどの設備機器も便利そうに見えてしまっている方も多いのではないでしょうか?そこで、以下では設備機器を選ぶ際に意識したいポイント3つをご紹介します。
【新築の設備を選ぶ際のポイント】
- 実際に生活することを想定する
- 優先度を決めておく
- 担当者に相談する
取り入れたい設備機器を全て設置したら、新築にかかる費用が大幅に増加してしまいます。確かに一生モノの買い物だからこそ、設置しないで後悔するような事態はなるべく避けたいですが、設置して後悔をする場合も考えられるので、まずはポイントを参考に設備機器の取捨選択をしてみてください。
■ 実際に生活することを想定する
実際に生活している状況を想定することで、「確かに便利かもしれないが、実際に設置したらあまり使わないかも?」というものも出てくるはずです。現に、「設備機器を整えたけど使いにくくて、次第に使わなくなってしまった」という声が上がることも少なくないです。
まずは、自身の家庭の生活スタイルを確認してそれらの設備が本当に必要なものとなり得るのかを検討しましょう。『快適な生活空間・満足度の高い住宅』を実現するには、最新の設備機器ではなく最適な設備機器を選ぶことが重要です。
■ 優先度を決めておく
実際に生活することを想定して取り入れたい設備機器が決まったら、次はそれらの設備に優先順位を付けましょう。なぜなら『家を建てる』ということは設備費用以外に、施工費用や土地代など様々な費用がかかるからです。
万が一、設備に使う費用があまり残らなかった場合は設備機器を見直し、予算の範囲内に収める努力をしなくてはなりません。なので、その際に優先順位が決まっていないと、本当に必要な設備をなくすことになったりしてしまう可能性もゼロではないので、そういった事態を防ぐためにも優先順位は必ずつけておきましょう。
■ 担当者と相談する
設備機器の優先順位や、実際に設置した場合のイメージについてはプロの担当者に聞くことですべて解決することもあります。担当者が新人でない限りは、基本的にこれからお家づくりを検討される方以上に新築のお家づくりに携わっているはずなので、相談すれば大体のことは適切に回答してくれるでしょう。
もちろん、自身の家庭のライフスタイルの中には他人には理解してもらいにくいものもあるかもしれません。ですが、そういった点も含めてまずは担当者に相談をしたうえで、一般的な意見をもとに設備の検討をしても損は無いでしょう。
自分に合った家を建てたいならイムラ
満足のいく設備が備わった自分に合う新築の家を建てるなら、イムラで施工することをおすすめします。イムラは自由設計なのでご希望の設備機器を設置しやすく、こだわりの素材や信頼できる確かな技術力で高品質かつ理想的な家を建てることができます。
担当者は、イメージしている設備は本当にこの家に必要なものか、なくても不便ないものか、他に必要性のある設備機器は何かなど、初めてのお家づくりで戸惑うことがあったとしても、その家ごとにあったものを一緒に丁寧に考えてくれます。『理想的な設備とデザインと住み心地』を叶えるなら、ぜひイムラへご相談ください。
まとめ
新築の家を建てるときには、実際に住んだ時のことを考えながら自身に必要な設備機器は何かと考え、取り入れることが重要です。おすすめとされる設備機器はさまざまですが、全て導入していてはキリがありません。しかも、全て導入したからと言って必ずしも快適な生活になるとは限らず、逆に邪魔になったり使いづらくなったりということも考えられます。
『本当に必要な設備なのか』『あると本当に利便性が上がるのか』を意識して、担当者と相談しながら導入する設備は決めるようにしましょう。
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