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家づくりの流れ14ステップ|家づくりに要する期間も解説

マイホームの購入においては、「気に入った土地を探して、理想の家を建てる」と簡単にイメージする人も多くいます。しかし実際は、やるべきことや手間が多く、住宅の完成までに長い期間が必要です。特に建売住宅よりも注文住宅はその傾向が強くあります。

 

なるべくスムーズに家づくりを進めたいのであれば、あらかじめどのような流れでマイホームが完成していくのか、しっかり把握しておくとよいでしょう。

 

そこで今回は、基本的な家づくりプロセスをステップごとに徹底解説します。スムーズな家づくりを実現させるためのポイントも紹介するため、マイホーム購入を検討している人はぜひご覧ください。


家づくりの基本的な流れ


マイホームの建築・購入にあたっては、やるべきことが多岐にわたることが特徴です。しかし、家づくりの基本的な流れを十分に理解しておくことで、手続きや必要な作業をスムーズに進めることができます。

 

そこでまずは、家づくりの基本的な流れ(14ステップ)を順番に解説します。なお、実際の家づくりの作業や手続きの流れは人それぞれ異なるため、今回紹介するものと順番が前後する可能性があることも覚えておきましょう。


情報収集・家族での話し合い



家を建てたいと考えたときは、まず家づくりのイメージを固めるためにも情報収集が欠かせません。情報収集はまず、各住宅会社が提供している住宅展示場や内覧会の見学のほか、SNS・Webサイトを用いて行うことが基本です。

 

ある程度の情報を収集できたら、家族で話し合いをして家づくりのイメージを固めていきましょう。イメージがなかなか定まらない場合は、住宅イベントや相談会を訪れて、より多くの情報を集めることもおすすめです。


予算・資金計画の決定


情報収集や家族での話し合いが進み、家づくりのイメージがある程度固まったら、予算・資金計画の決定を行います。家族での話し合いと予算・資金計画の決定を併行する場合もあります。

 

予算・資金計画を立てるときは、下記のポイントを明確にすることが大切です。

 

  • 自己資金の額
  • 年収に基づいた住宅ローンの返済可能総額
  • 毎月の住宅ローン返済額

 

住宅ローンの借入目安は年収の5~7倍が適切と言われていますが、「毎月、無理なく返済できるか」は最も重要です。家を建ててからの人生プランも併せてイメージしておくとよいでしょう。


工務店の選定・決定


実現したい住宅設計のイメージと予算・資金計画の明確化が済んだら、理想の家づくりを行ってくれる工務店選びを行います。理想の家に近い住宅を手掛ける工務店を新たに探し、モデルハウスや住宅展示場を見学してから問い合わせてみるとよいでしょう。

 

また、インターネットから「地域名 + 工務店」と検索すれば、その地域の工務店やハウスメーカー、建築会社をスムーズに調べられます。

 

家づくりにおいては、施工を依頼する専門家がどれだけ信頼できるかが重要です。気になった工務店があれば、資料請求をしたり、実際に展示場を訪問し相談されることをおすすめします。


住宅ローンの事前審査


施工を依頼する工務店が決まった後は、住宅ローンの事前審査を行います。事前審査をクリアしておかなければ、土地探しはできないと言っても過言ではありません。なぜなら、多くの不動産会社は、与信上の観点から住宅ローンの事前審査結果がなければ土地を売ることができないためです。

 

住宅ローンの事前審査では、年収や職業などの最小限の情報から、簡易的な借入審査が短期間で行われます。早ければ審査を申し込んだ当日、遅くても1週間程度で審査結果が通知されます。


土地探し


住宅ローンの事前審査をクリアしたら、いよいよ土地探しに進みます。土地に強い不動産会社に訪れて、相談をしながら理想の土地を探しましょう。

 

また、中には工務店を決める前に土地探しを始める人もいますが、土地探しは工務店を決めた後に行うべきと言えます。土地の目星をつけてから工務店を探すと時間がかかり、その間に目星をつけておいた土地を他の人が先に購入してしまうおそれがあるためです。そのようなことを避けるためには、ある程度希望の間取りを工務店に伝えておき、土地と合わせてそのプランで家を建てると予算がいくら必要か把握しておき、いざ土地が出てきた時に迅速に手続きを取れるようにしておくことが重要です。

 

加えて、前面道路の高低差や上下水道・外構工事などの「土地に関する付随費用」は、工務店を通してからでなければ把握できません。あらかじめ土地の必要経費を把握し、予算不足を防ぐためにも工務店を決めてから土地を探すべきと言えます。

土地探しと土地選びのポイントは?成功の決め手は「優先順位」をつけること!


土地の買付申込み


気に入った土地が見つかったら、土地の買付申し込みを行います。土地の売買契約時には、不動産会社から重要事項説明書に関する説明を口頭で受け、契約内容に納得をした上で契約することが基本です。

 

買付申し込みを行った時点で、その土地は他の人から購入されなくなります。条件のよい土地はすぐに買付申し込みがされる傾向にあるため、なるべく早めに申し込んでおきましょう。


土地の購入契約



重要事項説明書に関して書面・口頭で説明を受け、内容に納得したあとは、いよいよ土地の購入契約を交わすこととなります。

 

契約時には手付金が発生し、この手付金は現金で支払う必要があります。手付金は土地価格の一部であり、土地価格によって金額も異なることを覚えておきましょう。加えて、万が一契約後にキャンセルをしても、手付金が返還されることはありません。

 

また、手付金の他にも印紙代などの諸費用が別途必要となる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。


敷地調査


土地購入契約が済んだら、敷地調査や地盤調査を行います。まだ入居者がいる土地の場合、地盤調査は決済・土地の引き渡し後にしか行えない可能性もあります。

 

敷地調査とは、その土地に希望する住宅を建てられるかどうかを法的な観点で調査したり、周辺建物からの日照の影響や電気・ガス・水道といったライフラインの引き込み方法を調査したりするものです。

 

そして地盤調査とは、その土地の地盤強度が希望する家づくりに適しているかどうかをチェックするものです。地盤の強度が基準をクリアしなかった場合は、地盤改良工事が必要となります。地盤改良の工事費用は、状況と工法によっても大きく異なるものの、数十万~100万円程度が必要と考えておきましょう。地盤が弱ければ、もっと費用がかかる場合があります。


間取りの打ち合わせ・予算決定


土地の購入と敷地調査・地盤調査が済んだら、いよいよ家づくりの第一歩として、依頼先の工務店との間取りの打ち合わせに入ります。このとき、要望をしっかり伝えておかなければ間取りプランの最終確定までに多くの時間がかかってしまったり、必要コストが大きく変わってしまったりする可能性があるため、家族一人ひとりの要望をリストアップしておきましょう。イメージづくり・打ち合わせが進んだら、設計者によって設計図や設計プラン・建築プランが作成されます。

 

また、間取りの打ち合わせとともに、土地と建物の総額・住宅ローン借入額も決定します。予算や資金計画と照らし合わせながら、自分たちにとって理想の家づくりを進めていきましょう。


住宅ローンの本申込み・工事請負契約の締結


間取りの打ち合わせや各予算が決定したら、住宅ローンの本申込み・工事請負契約の締結を行います。前回のステップで決定した土地と建物の総額・住宅ローン借入額に基づき、事前審査を通過した銀行や金融機関に本申込みを行いましょう。

 

本申込みを行ったあとは、工務店と工事請負契約を交わします。工事請負契約の際には、下記の書類作成が必要となります。

 

  • 工事請負契約書
  • 設計書
  • 仕様書
  • 見積書
  • 間取り図

 

工事請負契約を締結する工務店によっても必要書類は細かに異なりますが、多くの書類を作成する必要があることを覚えておきましょう。締結後のトラブルや違約金の発生を防ぐためにも、各書類をきちんと確認することも重要です。

 

住宅ローン契約・工事請負契約の締結が終わったら、住宅ローン融資が実行されます。つなぎ融資で土地代を支払う場合は、土地決済も済ませます。


確認申請提出・建物詳細設計打ち合わせ


工事請負契約を締結した後は、建築確認申請と建物の設計に関するさらなる詳細の打ち合わせを行います。

 

建築確認申請とは、建物設計が建築基準法をはじめとした法令に適合しているかを確認するために、検査機関に対して行う手続きであり、通常は工務店が行います。検査機関による検査が終了し、法令に適合していることが認められれば、「建築確認済証」が交付されます。

 

建築確認申請の手続きを行った後に間取りや設備を変更する場合、再度申請する必要が生じます。再申請には時間と費用も追加で発生するため、建物の間取りに関する打ち合わせが「終わってから手続きに進めましょう。また、この後インテリアや照明計画・エクステリアの打ち合わせを実施します。詳細に至るまで打ち合わせしきったらいよいよ着工です。


着工〜工事中



全ての打ち合わせが完了したら、いよいよ着工に入ります。一般的には完成までは約4~5か月かかります。

 

着工前には、近隣住民への挨拶や地鎮祭を行います。近隣住民への挨拶は、施工会社の現場監督や担当者が行ってくれるケースもあります。地鎮祭とは、基礎工事が始まる前に土地の神様を祀り、安全を祈る祭事・儀式です。古くから一般的な儀式とされていましたが、近年も多くの人が実施しています。工務店によっては現場での確認・打ち合わせをすることがあります。また上棟式を実施する会社もあります。このような機会を利用して、コンセント位置や外構の部材の色などを確認すると良いでしょう。


引き渡し


住宅が完成(竣工)したら、いよいよ引き渡しです。引き渡し前に、住宅に不具合や施工ミスがないかを確認するために「竣工立ち合い」を行うことをおすすめします。このとき、もし契約内容との相違点があれば、引き渡し前に補修が行われます。

 

特に不具合がない場合や補修が行われた後は、鍵と保証書を受け取り、各設備の仕様説明を受けて、引渡確認書にサインして引き渡しが完全に完了します。


定期点検・アフターメンテナンス


念願のマイホームでいつまでも快適に過ごし続けるためには、定期的な点検とアフターメンテナンスも重要です。住宅の引き渡し後は、6か月(半年)・1年・2年など定期的に保守点検が行われます。

 

定期点検の項目は、年数によっても変化します。何年おきに行われるかは事前に確認しておきましょう。また、各設備の保証範囲や期限についてもチェックしておくことがおすすめです。


家づくりは入居希望時期から逆算して始めることが大切


家づくりをなるべくスムーズに進めるためには、入居を希望する時期を明確にし、そこから逆算して進めることが大切です。

 

家づくりに関する情報収集から住宅の引き渡し・入居までに要する標準的な期間は、1年~1年半程度と言われています。しかし、途中で項目の変更があったり、なかなか打ち合わせが進まなかったりする場合は、さらに期間が延びる可能性もあるでしょう。

 

入居希望時期から逆算して家づくりを始めることは非常に大切ですが、途中でトラブルが起きてしまっては意味がありません。あらかじめ家族内で意見をすり合わせておくなどして、スムーズに進めるための準備も徹底しておきましょう。


まとめ


ここまで、家づくりの基本的な流れを、14つのステップに分けて詳しく紹介しました。家づくりにかかる標準的な期間は約1年~1年半ですが、人によっては2年程度かかる可能性もあります。

 

なるべくスムーズに家づくりを進めるためには、あらかじめマイホーム購入・建築の流れを把握しておくことはもちろん、入居希望時期を明らかにした上で、逆算してスケジュールを立てることが大切です。加えて、親身に寄り添ってくれる工務店選びも重要なポイントと言えるでしょう。

 

完全自由設計の住宅を手掛ける「株式会社イムラ」は、住まいに関するプロによる家づくりプランを提供しております。一人ひとりのご要望に最大限お応えするため、理想のマイホーム購入を検討しているなら、ぜひお問い合わせください。

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