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畳コーナーとは?設置するメリット・デメリットや施工事例を紹介

畳コーナーとは、リビングの一部に設けられた畳のスペースです。完全な個室となった和室とは異なり、建具を開放することで畳コーナーはリビングの一部として使用することが可能です。

 

この記事では、畳コーナーについて「小上がりタイプ」と「フラットタイプ」の2種類に分けて、詳しく解説します。実際に畳コーナーを設置した住宅の施工事例も紹介します。畳コーナーを設置するメリット・デメリットも取り上げるため、マイホームに畳コーナーを設置するべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


リビングに設置する「畳コーナー」とは?



マイホームを建てる際、間取り決めでは和室を作るかどうかを決める必要があります。「い草の香りが落ち着く」「畳の上で寝転がると居心地が良い」など、畳の空間がお好きな方は多いです。ただ、畳のメンテナンスや張り替えが大変などのデメリットもあり、今では和室がない住宅も珍しくありません。

 

一方、和室でしかできない過ごし方があり、畳の魅力をマイホームに取り入れたい方がいらっしゃるのも事実です。

 

「一室を完全に和室にするのは抵抗があるが、畳の温もりを感じる暮らしも憧れる」という方に、注目されているのが「畳コーナー」です。畳コーナーとは、フローリングのダイニングやリビングなどの一部に設けた畳スペースのことで、床に座ったり寝転んだりできます。

 

畳コーナーには「小上がりタイプ」と「フラットタイプ」の2種類があるので、以下で解説します。


1-1. 小上がりタイプ


小上がりタイプの畳コーナーとは、床から20〜40cmの高さに位置する畳スペースのことです。

 

畳スペースに段差があることで部屋に立体感を出せます。段差を活用して掘りごたつにしたり、段差に収納スペースを設けたりするなど、アイデア次第で使い勝手の良いおしゃれな空間づくりが可能です。さらに、縁に腰掛けてソファーのようにも使えるため、床に座ったり立ったりするのが大変な方にも使いやすいです。

 

一方で、段差があるため小さなお子さんの転落や高齢者への負担には対処が必要です。


1-2. フラットタイプ


フラットタイプの畳コーナーとは、床と畳の段差がないように作る畳スペースのことです。

 

小上がりタイプとの違いは、床がフローリング部分とフラットなため、リビングと一体感があり天井までの高さも十分にあることで空間を広く見せられる点です。段差がないため、転落・つまずきの危険性や、足腰への負担を軽減できます。そのため、フラットタイプの畳コーナーは、老若男女が快適に過ごせる空間を作ることができます。

 

さらに小上がりタイプと比べて間仕切りを設置しやすいです。普段は開放して広々と使い、来客時には扉を閉めて個室風にして客室として使うなどシーンに合わせた使い方ができます。


畳コーナーをリビングに設置するメリット6つ



畳コーナーは、畳があるスペースをリビングに設置できるため、「和室は必要ないけれど、畳の上で過ごせる場所は欲しい」と考えている方には魅力的です。このほかには、どのようなメリットが、畳コーナーにはあるのでしょうか。

 

ここでは、リビングに畳コーナーを設置するメリットを紹介します。


 

(1)子どもの遊び場・昼寝スペースを確保できる

畳はフローリングと比べて柔らかく、布団を敷いてお子さんを寝かせる昼寝スペースとして活用できます。また、お絵かき・おままごとなどで遊ぶ場所としても適しています。フローリングと比べて音が響かないので、積み木などが倒れても音が出にくいこともメリットです。

 

(2)家事スペースを確保できる

畳の上は、そのまま座っても足やお尻が痛くなりにくく、フローリングと比べて冷えを感じにくい特徴があります。そのため、洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたりできるスペースとしても活用することが可能です。

 

(3)コミュニケーションスペースとして活用できる

畳スペースがあると、小さなお子さんを膝に乗せて読み聞かせをしても足腰が痛くなりにくく快適です。また、かるたやトランプ、ボードゲームも思い切り楽しめるでしょう。柔らかく音が響きにくい畳は、さまざまなコミュニケーションを取りやすいスペースです。

 

(4)ワークスペースとして活用できる

最近では、出社せずに働くリモートワークが増えています。リビングに畳コーナーを設けると、ワークスペースとしても利用が可能です。間仕切りを活用し、リビングで家族が生活していても動きが気になりません。リモート会議で後ろを家族が通りすぎることもなく、生活感を見せることを防ぐことができます。

 

(5)来客スペースとして活用できる

自宅を訪れたお客様をもてなす空間として、畳コーナーを利用できます。家を新築する際に客間を設置しないことが一般的となっていますが、来客対応の際に客間があれば便利です。畳コーナーは、個室に近い空間であり来客時に客間として活用できるため、お客様をもてなす空間として適しています。

 

(6)収納スペースを確保できる

収納棚を設置するとスペースが必要になり部屋が狭くなりますが、小上がりタイプの畳コーナーの場合は段差に収納スペースを設けることが可能です。「収納スペースが少ない」「物が多くて収まりきらない」とお悩みの場合は、小上がりタイプの畳コーナーが役立ちます。

 


畳コーナーをリビングに設置するデメリット4つ



畳コーナーは、小さなお子さんがいる家庭や和室がなくても畳を取り入れたいと考える方にメリットが多いです。一方で、設置場所や生活環境などによってはデメリットを感じる場合もあります。

 

畳コーナーを設置してから後悔しないよう、デメリットも確認しておきましょう。


 

(1)フローリングよりも掃除しにくい

フローリングの場合、飲み物をこぼしても拭き取れば汚れは簡単に取り除けます。一方、畳は水分を吸収し汚れが取りにくいことがデメリットです。さらに、ロボット掃除機も小上がりタイプの畳コーナーのように床に段差がある場合は使えません。そのため、普段ロボット掃除機を使用している場合、フローリングとは別で畳コーナーは掃除機をかけることになり、不便さを感じるでしょう。

 

(2)圧迫感が生じることがある

畳コーナーは、フローリングのみのリビングと比べて圧迫感を与える場合があります。特に段差や間仕切りなどを設置する小上がりタイプの畳コーナーを狭いリビングに配置するとより狭く感じるでしょう。空間を狭く見せたくない場合は、フラットタイプで間仕切りのないタイプがおすすめです。

 

(3)子どもが落下する危険性がある

小上がりタイプの畳コーナーの場合、高さがあることで、おしゃれな雰囲気づくりに効果的です。一方で、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、落下し怪我をする恐れもあります。畳の縁の小さな段差でもつまずいて転ぶこともあるため、お子さんが小さい家庭では設置の際に注意が必要です。

 

(4)バリアフリーに対応できない

段差がある小上がりタイプの畳コーナーは小さなお子さんだけでなく、足腰が弱い高齢者にも配慮が必要です。部屋を移動する際に上り下りが必要な小上がりタイプの畳コーナーは足腰に負担がかかります。足腰に不安がある場合は、フラットタイプの畳コーナーを検討しましょう。

 


畳コーナーを設置した住宅の施工事例3選


畳コーナーをマイホームに設置したいと思っていても、どのように設置するべきか分からない方もいます。「リビングのどこに設置するのか」「空間の雰囲気はどうなるのか」など、疑問を抱く方も多いでしょう。

 

そこでここからは、畳コーナーを設置した住宅の施工事例から実際の雰囲気や機能性について解説します


 

(1)白い壁が映える平屋の木の家

リビングに隣り合う小上がりタイプの畳コーナーは、建具を開けるとリビングにいる家族やお客さんと顔を合わせられる構造になっています。建具を閉めれば宿泊スペースとしても活用可能です。

イムラ「白い壁が映える平屋の木の家」

 

 

(2)光と風が降り注ぐ、木の質感が感じられる木の家

リビングの一角に設けられたフラットタイプの畳コーナー。2面の窓から自然の光がたっぷり降り注ぎます。段差などがないため、リビングに圧迫感がありません。

イムラ「光と風が降り注ぐ、木の質感が感じられる木の家」

 

 

(3)回遊動線がこだわりの木の家

小上がりタイプの畳コーナーがリビング・ダイニングに隣接しています。リビング・ダイニングと一体となった空間になっていますが、建具を閉めれば個室としても利用することが可能です。また、畳コーナーには外の景色が見えるように地窓を設置しています。

イムラ「回遊動線がこだわりの木の家」


まとめ


畳コーナーは、リビングの一部に設置する、和室のように畳が敷かれたスペースです。コミュニケーションスペースやワークスペース、来客スペースのように、さまざまな目的で使用できます。気軽に使える和室風の空間をマイホームに設置したい場合におすすめです。

 

「イムラ」は、吉野杉などの日本の素材を使用して家を建てる工務店です。和室や畳スペースを取り入れた家の建築も行っています。奈良県や大阪府で家を建てたいと考えている方は、ぜひイムラにご相談ください。

 

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