築200年を超える元代官屋敷の木造建築
築200年以上の元代官屋敷を次の世代に住み継ぐための古民家再生事業。お白州の式台や砂利敷、力強い架構の柱・梁・差鴨居・土壁が残っている古民家ですが、何度も改修を経る間に差鴨居が一部欠損し大きく構造が歪み、断熱性がなく冬が寒いことや、段差が多いことなど安全で快適な暮らしを送ることができない建物となっていました。
代官屋敷の名残が見られるお白州(リノベーション前)
座敷には、年代物の襖絵が残っています(リノベーション前)
樹齢200年の吉野杉などを用い、歴史を残しながら次の200年の時を刻む住まいへと再生
上記問題の解決策として、構造躯体のみを残して全て解体し、建て起こし等の抜本的な改修工事を行うと共にLDKなどの空間構成も見直しました。その結果、外観の伝統的な趣はそのままに、200年経過した古材と樹齢200年の吉野杉などの新しい木材が調和する快適居住空間が完成。これから先も長く安心して暮らせる安全性が確保されました。
構造躯体の建て起こしとジャッキアップを同時に行い、あらためて基礎を打設
天窓からの明るい日差しに包まれるLDK空間で快適な生活が実現
玄関は、内玄関を残しながら動線を見直し