そもそも木の家とは?
木の家とは、主に無垢材を使用して建築された住宅のことを指します。
日本では古くから木材を使った建築が行われており、その伝統は現代でも受け継がれています。木の家は、温かみのある質感や自然素材ならではの快適さが魅力です。
では、具体的に木の家にはどのような特徴があるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
木の家のメリット
木の家は無垢材を使用するからこそさまざまなメリットがありますが、その中でも特に知っておいていただきたいのは以下の6つです。
- 質感や肌触りが温かい
- 調質効果で部屋が快適に保たれる
- 吸音性がある
- デザイン性を楽しめる
- 身体に優しい
- 環境に優しい
木の家は、その自然素材ならではの温かみや快適さを提供し、デザイン性や環境への配慮も兼ね備えた住まいです。
特に、質感や調湿効果、吸音性などの特性は、日常生活において大きなメリットとなります。
また、身体に優しく、環境にも配慮した住環境を求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。
経年変化による風合いの深まりも魅力の一つであり、長く愛着を持って住み続けることができる点も大きな魅力です。
木の家は、住む人々にとって快適で健康的な生活を提供し、さらに地球環境にも優しい住まいです。
質感や肌触りが温かい
木の家の最大の魅力は、その温かみのある質感です。
木材は触れると暖かさを感じる素材であり、冬でも冷たくなりにくい特性を持っています。
これにより、木の家に住むことで、自然のぬくもりを感じながら快適に過ごすことができます。
特に、素足で床を歩くときにその違いを実感できるでしょう。
調質効果で部屋が快適に保たれる
木材には調湿効果があり、室内の湿度を適度に保ってくれます。
これにより、夏は湿気を吸収し、冬は放出することで、年間を通じて快適な住環境を提供します。
また、カビやダニの発生を抑える効果もあり、健康的な室内環境を維持するのに役立ちます。
吸音性がある
木の種類によって差はありますが、鉄骨やコンクリートと比べて無垢材は弾力性を持ち合わせているので比較的音の反響がしにくい素材となっています。
楽器の演奏などで発生する音はさすがに限度がありますが、生活音程度のレベルであれば反響を防いでくれるので、小さなお子様がいらっしゃるような家庭でも近隣への音漏れを軽減してくれます。
また、弾力性があることによって吸音性だけでなく衝撃吸収性も優れているので、足への負担を最小限に抑え、調理中など立ちっぱなしの時でも脚が疲れにくい住宅を作ることができます。
そのため木の家は小さなお子様や高齢の方がいらっしゃる場合は特におすすめです。
デザイン性を楽しめる
木の家は、経年変化によって味わいが深まるのも魅力です。
木材は使い込むほどに風合いが増し、年月とともに独特の美しさを醸し出します。
これは、無垢材ならではの特徴であり、長く住むほどにその魅力を実感することができます。
身体に優しい
木材は自然素材であり、化学物質を含まないため、身体に優しい住環境を提供します。
アレルギーの原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質が少なく、安心して暮らせるのが木の家の大きなメリットです。
また、木の香りにはリラックス効果があり、ストレスを軽減する効果も期待できます。
環境に優しい
木の家は、環境にも優しい選択です。
木材は再生可能な資源であり、適切に管理された森林から供給される場合、環境負荷が少ないとされています。
さらに、木材の使用は二酸化炭素の固定にも貢献し、地球温暖化の防止に寄与します。
木の家に使用される無垢材と集成材の違い
一般的な木造住宅は、柱や梁などの構造材に集成材を使用し、内装材にはビニールクロスなどの工業製品が使われています。
工業製品を使うことで建材の原材料が安価なことに加えて、施工性の良さから工事費用も抑えられることから、ローコストで建築できることが多く使われる理由です。
一方、無垢材を使った住宅とは、構造材や内装材に天然の木材を切り出した無垢材を使った住宅です。
無垢材を使用し、さらに漆喰や珪藻土などの自然素材を使用した家は、一般的に「木の家」と呼ばれています。
木の家は、天然の木ならではの風合いの良さや調湿性などが魅力で、シックハウス症候群のリスクが少ないことからも注目されています。
集成材
集成材とは、製材した小さな板や小角材を繊維方向に揃えて、接着剤で貼り合わせて成型した木材のことです。
規格化されていて強度が高く、寸法が安定していて、反りなどの変形が起こりにくいことから、施工がしやすいのが特徴です。
接着剤で貼り合わせていることから、建築当初が最も強度が出ます。
無垢材
無垢材とは、伐採した丸太からそのまま切り出した木材のことです。
香りがよい、調湿効果があるなどの木の良い面を住宅に取り入れることができます。
生きた素材なのでどうしても個体差がありますが、乾燥機にかけ木の中に含まれる水分量を落とす、出荷前に強度の測定をする等の対応をすることにより建築資材として問題ないものが流通しています。
また無垢の木は100年、あるいはそれ以上の期間をかけてしまっていきますので、建築当初より強度が増していくことが知られています。
木の家は構造材や内装材に天然の木材を切り出してそのまま加工した無垢材を使っており、ビニールクロスや集成材を使った木造住宅に比べて調湿効果や吸音性が高い特徴があります。
また、自然素材をメインに使用している木の家だからこそ、風合いの良さや落ち着きのあるデザイン性を実現できる特徴も兼ね備えています。
主に使用される無垢材の種類
木材の種類 | 特徴 |
---|---|
ヒノキ | 耐久性が高く、防腐・防虫効果がある。美しい木目と香りが特徴。建築材や家具に利用される。 |
スギ | 軽くて柔らかく、加工しやすい。優れた断熱性と防音性がある。建築材や家具に広く使用される。 |
ケヤキ | 硬くて重いが、耐久性があり、美しい木目を持つ。家具や建築の装飾材として使用される。 |
ヒバ | 防腐・防虫性に優れ、耐久性が高い。香りがよく、建築材や風呂桶、神具などに使用される。 |
ウォルナット | 硬くて丈夫で、美しい濃い色の木材。家具や楽器、高級内装材として使用される。 |
ブナ | 硬くて重く、耐久性がある。滑らかな木目を持ち、家具やフローリング材として使用される。 |
ナラ | 硬くて強靭で、耐久性が高い。美しい木目と重厚感があり、家具やフローリング、樽などに使用される。 |
マツ | 軽くて柔らかく、加工しやすい。香りがよく、建築材や家具、パルプ材などに使用される。 |
イムラでは、スギとヒノキを多く利用しており、特に国産材ブランドの『吉野杉』をふんだんに使用して木の家を建てています。
構造材や内装材など、木部のほとんどに無垢材の吉野杉を使用しているため、美しい木目に囲まれ、快適な湿度が保たれる魅力的な空間が生まれます。
イムラは、いつも健康的な木の香りに満ちた快適な木の家を提供します。
吉野杉の特徴
日本三大美林の一つと言われる奈良県川上村産の吉野杉は最高級のブランド木材として広く知られています。
木の家イムラでは天井や床、建具や収納等の内装材に吉野杉をふんだんに使用しています。
吉野杉は一般的な杉と比較して成長が比較的遅いため、年輪が緻密で堅く耐久性が高いとされています。
また、一般的な国内産の杉と比較して「LPS」という成分が約70倍多く含まれています。
LPSは土壌の細菌に含まれる成分のひとつで、自然免疫を鍛える役割があります。
吉野杉でつくった住居内では常に多くのLPSにさらされるため、免疫力を鍛え、アレルギーを抑制することができます。
木の家のお手入れ方法
木の家を長持ちさせるためには、適切なお手入れが必要な場合があります。
定期的な掃除や、湿気対策が重要です。床や壁の汚れは早めに拭き取り、木材専用のワックスやオイルを使って保護することが大切です。
しかし、樹種によってはワックス効果のある油分が染み出して来るため、 ワックスがけ等の必要がなくお手入れの手間のかからないものもあります。
例えば、吉野杉は自然に油分が出てくるタイプの木材なので特に手入れは不要です。
また、室内の湿度を適切に保つために、加湿器や除湿機を利用するのも効果的です。
まとめ:木の家で快適に過ごそう
木の家は、その温かみのある質感や調湿効果、経年変化による味わいなど、さまざまなメリットがあります。一方で、加工にコストや工数がかかり、お手入れの手間がかかる場合があるといったデメリットもあります。
しかし、適切な材質選びやメンテナンスを行うことで、これらのデメリットを最小限に抑え、快適な住環境を維持することができます。
自然素材にこだわり、健康的な住まいを求める方には、木の家は最適な選択肢と言えるでしょう。ぜひ、木の家での快適な暮らしを実現してみてください。
工務店「イムラ」では、お客様のご要望・ライフスタイルに寄り添った、具体的で分かりやすい提案を行っております。奈良県や大阪府で注文住宅を建てたい方は、ぜひ「イムラ」にご相談ください。