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おしゃれな平屋住宅を建てたい! 内観・デザイン・間取りの参考例と購入時のポイント

平屋住宅は、バリアフリーにしやすく、効率的な生活動線にすることができ、家族がコミュニケーションを取りやすいといった面からも人気があります。また、構造上、大空間を作りやすく、小屋根裏を利用して勾配天井にするなど、開放的でおしゃれな家にしやすいといった点も魅力です。

一方で、2階建て住宅よりも広い土地が必要となります。ここでは、おしゃれな平屋住宅の参考例を紹介した上で、広さや間取りなどのポイントなどについて解説します。


【内観】おしゃれな平屋住宅の参考例


平屋住宅にすると、どのような空間を実現できるのでしょうか。以下、内観がおしゃれな平屋住宅の参考例を紹介します。


■ 勾配天井の開放感あふれる住まい



勾配天井のリビングが自慢の平屋の木の家

 

板張りの勾配天井があり、壁一面に大開口の窓を設けた開放感あふれるLDKは、吉野杉の梁や柱がアクセントです。スタイリッシュでありながらも、木のぬくもりが感じられます。LDKは、ウッドデッキを挟んで庭とつながっており、家の中にいても自然を感じられる間取りです。

キッチンを囲んでダイニングテーブルが設置されているため、食事の準備をしながら、家族やゲストとの会話を楽しめます。キッチンからリビングダイニングを見渡すことができるので、小さな子どものいる家族でも安心です。

また、キッチンからは、直接洗面脱衣室にアクセスでき、洗面脱衣室の勝手口から外干しスペースへ行けるなど、家事動線にも配慮されています。



リビングの一角には、家族共有の書斎コーナーが設けられるなど、リビングが家族の集う場所となる間取りでもあります。リビングを中心に生活する子育て中のファミリー層に向いている住まいです。


■ 木と白のコントラストが美しい家



家族がLDKに集まる平屋の木の家

 

吉野杉の木と珪藻土の白い塗り壁のコントラストが美しいLDKで、大空間に吉野杉の美しい柱や梁が映えています。内装を木と白に統一せず、キッチンの一部をダークレッドにしていることで、空間にメリハリが生まれています。

 

アイランドキッチンなので、家族みんなで調理台を囲み、料理を楽しむことが可能です。リビングの一角には、書斎コーナーが設けられており、子どもが勉強をするのを見守ったり、家族の気配を感じながら仕事をしたりすることができます。



リビングは、フローリングとフラットにつながった畳スペースが設けられています。柱は、ダイニングとリビングをゾーニングする役割も果たしています。畳は、くつろいだり、寝転んだり、子どもの遊び場としたり、来客時に人数を問わず床座で座れたりするなど、フレキシブルに活用できる点が魅力です。

 

リビングを多用途で使いたいファミリー層に向いている間取りとなっています。


■ 切妻屋根がかわいい西海岸をイメージした家



西海岸風な平屋の木の家

 

西海岸をイメージしてデザインされている住まいです。切妻屋根を生かした勾配天井で、天井が高く、上部に設けられた小窓からは光が降り注ぐなど、開放的な空間となっています。天井に取り付けられたシーリングファン、ヴィンテージ感のあるテーブル、ブルーグリーン系の椅子の張地などが、西海岸らしい雰囲気を醸し出しています。



LDKに隣接する和室は、一体化して利用することも、独立したスペースとして使うことも可能です。ホームパーティーを開く際には一体化して利用する他、家族や友人が泊まる際のゲストルームとしても活用できます。

 

家族や友人が遊びに来ることの多いファミリー層に向いている間取りとなっています。


■ シックな雰囲気の大人の家



質感にこだわった平屋の木の家

 

吉野杉の木と珪藻土を用いたナチュラルな内装ですが、スポットライトやシーリングファンを黒で統一したことで、空間全体が引き締まった印象となっています。キッチンや家具は、ダークブラウンを基調としていることからも、シックな大人の雰囲気が漂う住まいとなっています。

 

ダイニングとリビングは、キッチンを挟んで設けられた独立性の高い間取りです。ただし、キッチンは対面式のため、リビングにいる人ともコミュニケーションを取りやすいのが特長です。



ダイニングスペースとリビングスペースに挟まれたウッドデッキは、セカンドリビングとして活用することも可能です。



タンスなどの家具を置きやすくするために配慮され、リビングに隣接する和室には、板の間の部分が設けられています。ベージュ系の琉球風畳は、リビングとマッチした色合いです。

 

質感の良さが感じられるシックなインテリアでまとめられた、大人の夫婦に向いている住宅です。


■ 格調の高さを感じる和の住まい



白い壁が映える平屋の木の家

 

格子など和を感じさせるデザインを取り入れた「和モダン」の住宅です。LDKは、格子でリビングとダイニングが緩やかにゾーニングされています。杉の無垢材がふんだんに使用されているなど、格調高い雰囲気が漂っていますが、壁にタイルを使用することで空間にメリハリが生まれています。



キッチンやダイニングの背面は、壁一面に設置されたルーバー建具の造作収納が間接照明で照らされ、おしゃれな雰囲気を醸し出しています。扉が付いていて、収納力もたっぷりあり、生活感を感じさせない空間が実現できます。



LDKに隣接する和室の建具を開けると、一体化して利用できる大空間となります。独立した和室として、また、家族や友人が遊びに来た際の客間・ゲストルームとしても活用できます。

 

家族、親戚、友人など、大人数で集まることの多いファミリー層に向いている住宅です。


おしゃれな平屋住宅を建てるときのポイント


おしゃれな平屋住宅を建てる際のポイントとしては、以下の2つの点が挙げられます。住宅のプランを考える際には、デザイン面だけではなく、生活の利便性を重視することも大切です。

 

  • 広さ・坪数
  • 間取り


■ 広さ・坪数


平屋住宅は、広さの面においては2階建て住宅などと異なり、階段のスペースが不要なため、効率良く広さを生かせることがメリットです。一方、平屋住宅の場合は、ワンフロア内に生活に必要な居室や設備の全てを設けるため、2階建て住宅よりも広い敷地が必要となります。

 

また、建築費の面においては、平屋住宅の場合は、2階建て住宅よりも基礎工事や屋根工事が必要な面積が増えます。しかし、2階建て住宅よりも足場にかかるコストは抑えられ、2階用のトイレの設置などの費用がかかりません。設計プランにもよりますが、一般的に平屋住宅は、2階建て住宅よりも建築費が1~2割程度高い傾向にあります。

 

平屋住宅を建てるときの広さは、4LDKで30坪程度が目安です。ただし、用途地域ごとに決められた「建ぺい率」によって、土地に建てられる建物の大きさが決まっています。建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。建ぺい率が50%の場合で30坪の平屋住宅を建てるには、60坪以上の広さの土地が必要となります。


■ 間取り


平屋住宅は、階段の上り下りによる移動がなく、ワンフロアでの生活となるため、生活動線を効率的にした間取りを実現しやすい点が特長です。キッチン、洗面脱衣室、浴室、トイレといった水回りを一カ所にまとめ、廊下をなるべく設けないことで生活動線を短くすることができます。

 

ただし、玄関の位置を隅の方にすると、反対側の隅から玄関までの移動距離が長くなる点に注意が必要です。家の中心に玄関を設けると、どの部屋からも玄関にアクセスしやすい間取りが実現します。

 

また、平屋住宅は、周辺環境によって道路や隣家などの外部のことが気になりやすく、日当たりが悪くなることもあります。そこで、「コの字型」や「ロの字型」の間取りにし、道路側や隣家と接する側には小窓や細長い窓などを上部に設け、中庭に面した壁には大開口を設けるのがポイントです。そういった工夫をすることで、プライバシーを守りながら室内に光を取り込みやすく、おしゃれな住まいを実現することができます。


まとめ


平屋住宅は、ワンフロアでの生活となるため、生活動線を効率的な間取りにしやすく、コミュニケーションの取りやすい空間を実現できます。それゆえ、バリアフリーを意識したシニア層だけではなく、子育て中のファミリー層にも向いています。また、参考例のように、平屋住宅は、傾斜天井のおしゃれな住まいを作ることもできます。敷地にゆとりがある場合は、平屋住宅を建てることも検討してみると良いでしょう。