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4LDKの平屋でおすすめの間取り|おしゃれな平屋住宅を建てるポイントを解説

4LDKの平屋とは、4つの個室とLDKがある1階建ての住宅で、4~5人家族に向いた間取りが中心です。ワンフロアに4つの部屋がある間取りには、バリアフリー化しやすいといったメリットがある一方でデメリットもあります。

 

4LDKの平屋のメリットやデメリットを解説したうえで、おしゃれな4LDKの平屋を建てるためのポイントや事例を紹介していきます。


4LDKの平屋のメリット



4LDKの平屋はワンフロアで生活することによるメリットがあります。また、4人家族の場合は個室が4つあるとゆとりを持てます。

 

  • メリット①ワンフロアなのでバリアフリー化しやすい

4LDKの平屋はワンフロアで生活が完結するため、誰でも暮らしやすい住まいにしやすいことがメリットです。2階建てや3階建ての住宅では、日々の生活の中で階段の上り下りが発生します。キッチンや浴室などの水廻り設備やリビング、寝室などが1階にない場合は、高齢になって階段の上り下りが困難になると、自宅で生活を続けるのが難しくなることもあります。また、子どもが小さいときにも、階段がない方が安全を確保しやすいです。

 

  • メリット②家族の様子を把握しやすい

平屋はワンフロアなので、子どもの様子を把握しやすく、顔を合わせる機会も多くなるため、コミュニケーションがとりやすいこともメリットです。2階建てや3階建ての4LDKの住宅では、LDKと子ども部屋が違う階にあることが多く、「子どもがいつの間にか外出している」、「帰ってきても自分の部屋にこもっていて様子がわからない」といった状況になるケースがあります。平屋であれば、リビングを通って子ども部屋に行く間取りにもしやすいです。

 

  • メリット③4人家族の場合は部屋数にゆとりが持てる

夫婦と子ども2人の4人家族の場合は、3LDKで夫婦の寝室と子ども部屋2部屋とするケースが少なくありません。しかし、実際に暮らしてから、家で仕事をする場所や親や友人などを泊める部屋がないことが、不便に感じるケースもあります。4人家族でも4LDKの間取りにすることで、部屋の使い方にゆとりを持てることもメリットです。


4LDKの平屋のデメリット



4LDKの平屋は、ワンフロアに4つの個室を設けることなどによるデメリットもあります。

 

  • デメリット①生活動線が長くなりやすい

4LDKは部屋数が多く、ワンフロアにLDKや各個室、浴室、トイレといった水廻り設備を設けることから、生活動線が長くなりやすいことがデメリットに挙げられます。生活動線をコンパクトにするには、廊下をできる限りなくすことがポイントです。玄関やLDKを住まいの中心に設ける、水回り設備を一か所にまとめるといった間取りの工夫をすると、生活動線の長さを抑えられます。

 

  • デメリット②広い土地が必要

4LDKの間取りにするには、2階建て、あるいは都市部では3階建てにするのが一般的です。2階建てや3階建ては階段のスペースがあるため、平屋の建築面積が単純に2階建ての倍になるわけではありませんが、広い土地が必要です。

建築基準法の用途地域などによって、敷地面積に対する建築面積の割合である建ぺい率が決められています。たとえば、建ぺい率50%の場合は、70坪の土地で建築面積が35坪までの平屋を建てられることになります。土地を探す際には、建ぺい率などの敷地条件も踏まえるようにしましょう。

 

  • デメリット③個室が狭くなることがある

4LDKの平屋を建てるには広い土地が必要であり、土地の広さによっては一つひとつの個室が狭くなってしまうことがあります。また、個室を設けても使わない部屋があり、「個室を4つ設けるよりも、LDKを広く取った方がよかった」と後悔するケースもみられます。そのため、本当に個室が4つ必要なのか、それぞれの部屋の用途を決めておくことが大切です。あるいは、後から1室を2室に分けられる間取りにするといった工夫をする方法もあります。


4LDKの平屋の広さ



4LDKの平屋の住宅の広さは30~40坪程度が目安です。たとえば、30坪では20畳のLDKと8畳の部屋、6畳の部屋2つ、5畳の部屋といった間取りになります。34坪では24畳のLDKと8畳の部屋、6畳の部屋3つといったゆとりある住まいにできます。

 

ただし、敷地の広さは30坪の家を建てる場合で、建ぺい率が50%の地域であれば60坪、建ぺい率が60%の地域では50坪は必要です。


おしゃれな4LDKの平屋を建てるポイント



  • ポイント①勾配天井や高窓で光を取り入れやすくする

4LDKはワンフロアが広い空間になるため、家の中心部まで自然光を届けるには設計プランに工夫が必要です。そこで、小屋根裏を活用して勾配天井にすることで、天井高を高くとることができます。さらに、明かり取りのための高窓を設けると、自然光を取り入れやすくなり、明るく開放的な空間を実現できます。ただし、高窓は開閉がしにくいため、リモコンやチェーンで開閉できるタイプを選びましょう。

 

  • ポイント②建物の形状に凹凸をつける

4LDKの平屋は正方形やI字型では、単調な印象の外観になりがちです。そこで、L字型やコの字型のような凹凸のある外観にすると、おしゃれに見えます。また、L字型やコの字型にすることで、ワンフロアが広い4LDKでも自然光を取り入れやすくなり、明るく開放的な住まいにできます。さらに、中庭やウッドデッキのある住まいを実現しやすい形状でもあります。あるいは、屋根を片流れにすると、洗練された雰囲気になります。

 

  • ポイント③小屋根裏を活用して収納を設ける

4LDKはリビングダイニングと4つの個室、水回り設備などを設けるため、十分な収納スペースを確保するのが難しいことがあります。しかし、収納が十分に設けられていないと、部屋が片付きにくく、雑然とした状態になってしまいがちです。そこで、ロフトなどの小屋根裏収納を設けると、スペースを有効活用できます。


おしゃれな4LDK平屋の施工例



コの字型の中庭のある平屋の木の家

おしゃれな4LDKの平屋の事例として、イムラの施工例を紹介していきます。イムラは銘木・吉野杉と珪藻土を使った家づくりを行い、素材や間取りに至るまでこだわりぬいた家を建てたいターゲットに展開しています


■ 庭の緑を眺めて暮らす平屋の家



庭の緑を眺めて暮らす平屋の木の家

シックで上質な雰囲気が漂う4LDKの平屋。LDKと和室からなるファミリールームは、室内やウッドデッキから、庭を眺められるように配置されています。濃淡のある吉野杉のフローリングがおしゃれです。



小屋根裏を利用した平屋ならではの勾配天井のため、天井高が高く開放的です。吉野杉の現しの柱や梁が住まいに風格を与えています。



廊下の壁の下部には間接照明が仕込まれていて、柔らかな光が趣きのある雰囲気を醸し出しています。


■ 西海岸風な平屋の木の家



西海岸風な平屋の木の家

西海岸風の開放感あふれる4LDKの平屋。LDKは切妻屋根の形状を活かした勾配天井で、高窓からも光が差し込みます。現しの梁がスタイリッシュで、天井にはシーリングファンが設置されているなど、リゾート地のような非日常的な雰囲気も漂う空間です。



LDKにはモダンなインテリアの和室が隣接していて、一体化させて使うなどフレキシブルに活用できます。



吉野杉をふんだんに使った玄関は木質感あふれる雰囲気です。


まとめ


4LDKの平屋はワンフロアで生活できることから、バリアフリー化しやすいため、年齢を問わず住みやすく、家族の様子がわかりやすいといったメリットもあります。生活動線が長くなりやすいといったデメリットが生じることもありますが、間取りを工夫することで解決できます。4LDKの平屋を建てるときには、採光の確保や生活動線を考慮した間取りとしましょう。