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家を建てるには?家を購入する流れや知っておきたい注意点を解説

家を建てたいと思ったら、まずは家を建てるまでの流れを把握することで、大まかな期間や費用、準備するものについて知ることができます。また、建築完了(竣工)までの流れを知っておくことで、専門家の提案やアドバイスの理解をしやすくなるため、設計担当者との打ち合わせもスムーズに進むというメリットがあります。

 

さらに、理想とするマイホームづくりで『家を建てる際の注意点』を確認しておけば、「イメージと違った…」などのように失敗する可能性を最低限に抑えることが可能です。


家を建てたいと思ったら



「家を建てたい」と思い立った場合、まずは『家を建てるまでの流れはどうなっているのか』を把握しましょう。そうすることで、家が完成するまでのイメージができるだけでなく、大まかな建築完了日まで想像ができるので、引っ越しなどの具体的な予定を立てやすくなります。

 

家を建てるまでの流れは『土地を所有しているかどうか』で大きく変わります。

 

  • 土地を所有している場合
  1. 家の設計を専門家と一緒に行い、材料や設備・間取りなどを決める
  2. 契約
  3. 着工
  4. 完成

 

  • 土地を所有していない場合
  1. 土地を探し、購入する
  2. 家の設計を専門家と一緒に行い、材料や設備・間取りなどを決める
  3. 契約
  4. 着工
  5. 完成

 

*すでに建てられた家と土地を合わせて販売しているものを建売住宅と呼びます。

 

最初に土地を購入する必要があるのかを確認して、『注文住宅』『土地購入&注文住宅』『建売住宅』のいずれかを選択して家を建てるまでの流れを決めましょう。

 


■ 家を建てるまでの流れ


家を建てるまでの流れと合わせて、各工程で意識しておくべきポイントや、その工程にかかる期間について詳しく解説しています。すべての工程を確認することで、理想の家を建てるためのステップをスムーズに進めることが出来るだけでなく、大まかな完了時期まで把握することができます。

 

【家を建てるまでの流れ】

  1. どんな家に住みたいかを想像する

まずはじめに『自分や家族がどんな家に住むのが理想か』を考えます。理想のイメージを考えることで『依頼先探し』『設計相談』の工程がスムーズに進みます。

 

  1. 依頼する建築会社を決める

ネットや住宅情報誌・相談会などで建築会社の情報を集め、気に入った会社に建築の依頼をします。あらかじめ決めた『理想とする住宅のイメージ』に合うかどうかは実際に相談をしてみてからでないとわからないので、建築会社にまずは相談してみることが大切です。(相談費初回無料の場合が多いので有効に活用しましょう)

 

  1. 土地を探す

家を建てるうえで最も時間がかかる(約3ヶ月以上、こだわられる方は年単位の時間をかけて探す場合もある)可能性のある工程です。立地は普段の生活においてとても重要なポイントなので、値段だけでなく住んでからのイメージを持てるかを意識しながら土地探しをしてみてください。

*すでに土地を所有している場合は省略

 

  1. 建物の設計をする

理想のイメージを建築会社にあらかじめ相談している場合は、それをもとに一緒に間取り設計相談を進めましょう。『間取りはどうしたいのか』『どんな材質の家がいいのか』『導入したい設備はあるのか』などを決めます。

 

  1. 契約

設計プランや図面、見積もりなどに問題が無ければ建設会社と契約をします。また、建設会社だけでなくローンの契約なども並行して進めるので、どのような契約が必要かは事前にまとめておきましょう。

 

  1. 着工

契約が完了しても地鎮祭などがあるので、すぐには進みません。契約から着工まで短くても3ヶ月は想定しておきましょう。(仕様などにこだわった打ち合わせの場合は6ヶ月かかる場合もあります)

 

  1. 家の完成

着工から完成までは約4~6ヶ月かかると言われています。もちろん家のつくりによって工期は変動するので、事前に建築会社に建築完了予定日はいつ頃になるのかと聞いておくのがおすすめです。

 

土地選びも含む場合、建築会社を決めるところから家の完成まではおよそ15ヶ月はかかってしまうでしょう。なので、あらかじめ流れを確認して事前準備をしておくことで、スムーズに着工まで進められるようすることが家の完成までの期間を短くするコツです。


■ 家を建てる際に必要な費用


家を建てる際に必要な費用を知っておくことで、出費の想定がしやすく資金繰りの準備がスムーズに進められるようになります。以下の費用一覧を参考に、家を建てるためにはおよそどのくらいの費用がkかるのかを具体的にイメージできるようにしておきましょう。

 

【家を建てる際に必要な費用】

どこにかかる費用か 内訳 詳細
土地の費用 手付金 物件価格の5~10%
購入物件の残代金 残代金=物件価格-手付金
購入諸費用 ●印紙税

●仲介手数料の半金

これらの費用はおおむね『土地代金+家の工事費用』の6%~10%が目安となる。

建築費用 基礎工事費 建築会社の見積もりによる
外装工事費
内装仕上げ費
設備工事費
その他別途工事費 ●既存建物の解体費

●地盤改良工事費

●外構工事費

●空調工事費

●電気工事費など

金額詳細は、建築会社の見積もりによります

諸費用(税金含む) 登記費用 約10万円~20万円
住宅ローン関係の保険料 保険内容による
火災保険料 万が一の火災や水害に備える保険料
固定資産税 固定資産額評価額✖️1.4%

土地代・建築費用は基本的に最初の見積もり段階で詳細が出るので、自身で計算するよりは建築会社や土地の所有者に依頼して見積書を提示してもらった方が早くに内訳を把握することが可能です。

 

また、税金に関しては土地を持つことで固定資産税がかかるので毎年支払いを忘れないようにしましょう。

*固定資産税に関しては以下で詳しく解説しているので参考にしてください

新築注文住宅の固定資産税はいくら?課税のタイミングや優遇措置も紹介


家を建てるときの注意点



理想のマイホームは1年以上の期間と何千万円という金額を支払ってようやく完成します。しかし、ここまでの期間と金額をかけて、いざフタを開けてみたら『理想とかけ離れている』『住んでみたら不便で住みづらい』といった問題が発生してしまっては本末転倒です。

 

そこで、そういった問題が発生しないように、以下のような注意事項をまとめましたので、これから家を建てる準備に入る方はぜひ参考にしてください。

 

【家を建てるときに注意すること】

  • 土地選び
  • 設計の依頼先選び
  • 家の間取り
  • 家の素材や性能
  • 返済計画

 

快適な暮らしを実現するには土地選びから意識しておく必要があります。また、それだけでなく建築の依頼先や家に使う木材の材質など細かいところまで気を遣うことで理想のマイホームが完成します。


■ 土地選び


マイホームを建てるにあたり、『土地選び』というのは重要なポイントの一つです。理想とする土地に出会えないと、イメージする家の間取りが叶わなかったり、住みにくさを感じる家になってしまったりと何かしらの我慢を強いられる可能性が高くなります。

 

そうならないためにも、まずは自身が理想とする家の『間取り』『周辺環境』について具体的にイメージして、優先するべきことを明確にすることが土地選びを成功させるためには大切です。

 

以下では、土地選びについてさらに詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

お家づくりの基礎知識|土地探しと土地選びのポイントは?成功の決め手は「優先順位」をつけること!


■ 設計の依頼先選び


住宅の設計を依頼する場合、一般的に『ハウスメーカー』『工務店』『設計事務所』に依頼することがほとんどです。そのため、理想とするマイホームに近づけるためには、これら3つを比較検討したうえで依頼先を選ぶことが大切になってきます。

 

【ハウスメーカー・工務店・設計事務所の比較】

  ハウスメーカー 工務店 設計事務所
特徴 規格化された高品質な注文住宅を提供する。

注文住宅といっても、ハウスメーカーの場合は構造体が決められていて、それに沿ってデザインなどをしていく。

ハウスメーカーよりも小規模だが、プランや設備に選択の幅があり、比較的自由度が高い。

 

注文住宅の間取り・内観・外観などの設計を全て1から作り上げる。

 

設計方法 ハウスメーカー内で決められているラインナップから、キッチン・浴室・内装材などを決めて家の設計を行っていく。 自社で設計する場合と、提携する建築士に依頼する場合がある。

自社の場合は直接相談できるが、外部の建築士に依頼する場合は、工務店を通すか、直接やり取りするか工務店によって変わります。

全て依頼主の要望に合わせて1から設計をする。
規模 全国規模で展開 地域密着型 比較的小規模

 

自身が求めるマイホームのイメージがこだわりの強いものであれば自由度が高く、設計士などもいる工務店に依頼し、個別の要望やライフスタイルからヒアリングしてもらうのがおすすめです。


■ 家の間取り


家の間取り決めは、生活の利便性を高めるうえで最も重要なポイントです。家の間取り決めの方法を間違えると、『デザイン重視しすぎて収納スペースが全然ない』『いざ完成してみたら思ったよりも部屋が広い(狭い)』となってしまうことがあります。

 

自由に決められるからこそ盲点に気づかずに進めてしまい、フタを開けたら失敗なんてこともあるので、設計をしている段階で必ず専門家に相談しながら決めていくことがおすすめです。

 

間取りについてさらに詳しい内容を以下で解説しているのでぜひ参考にしてください。

注文住宅の家の間取り|間取りのポイントやケース別の間取り例、失敗談を紹介


■ 家の素材や性能


家の素材選びは快適なマイホームづくりには欠かせないポイントです。基本的に素材を選ぶ際は『鉄骨』か『木材』のどちらかを選択します。

 

それぞれに特徴があり、どんな家を建てたいか決めたうえで特徴を比較して選びましょう。

 

【鉄骨と木材のメリットデメリット比較】

メリット デメリット
木材 ●夏は涼しく、冬は暖かい

●気密性が高い

●鉄骨よりも建築コストが低い

●火災が起きても倒壊しにくい

●間取りの自由度が高い

●間取りの変更を伴うリフォームがしやすい

●鉄骨に比べて柱や壁が多く必要

●職人次第で品質が左右する可能性がある

●シロアリ対策が必要

鉄骨 ●柱や壁を減らせる

●耐久性などの品質が木材と比べて安定する

●工場から出荷されるユニットを組み上げるので、施工精度が高い

●シロアリなどの害虫に強い

●建築コストが木材よりも高い場合がある

●断熱対策が必要

●木造よりも建物が重くなるので、地盤対策が必要な場合が多い

●間取りの変更を伴うリフォームはしにくい

 

鉄骨の方が耐震性など強度においては強いのでは?と思われがちですが、木造建築でも耐震等級3の家を建てることは可能です。そもそも、建築基準法を満たさないと建てられないというのもありますが、耐震性について不安を抱えているのであれば、木造でも十分地震に強い建物を作れるので安心して検討対象にしてください。


■ 返済計画を立てる


住宅購入に併せて『住宅ローン』を組んだ場合、長期に渡り返済が必要になります。そのため、当初は借入れが気にならなくても、時が経つにつれてその他の借入れが増えることで、住宅ローンが負担になる可能性があります。

 

なので、住宅ローンを組むのであればしっかりと返済計画を立てることが大切です。基本的にローンを組む場合は金融機関が返済可能と判断した額を組むことができ、場合によっては想定していたより多めに借りることもできます。とはいえ、限度額ギリギリで借りて後から返済が厳しくなっては本末転倒なので、借りる前から返済計画はしっかり立てるようにしましょう。

 

また、以下ではさらに詳しく返済について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

住宅ローン返済額の目安とは?基礎知識と返済の考え方を解説|便利なシミュレーターも紹介


まとめ


家を建てたいと思ったら、まずは家を建てるまでの流れを把握して、土地の購入から始めるのか、建売住宅・注文住宅どちらにするのかを決めましょう。そうすることで契約から完了までの予定が立てやすく、引っ越しなどの準備がスムーズに行えます。

 

また、理想のマイホームを建てるためには、『家を建てるときの注意点』を意識して設計することが大切です。

 

もし、流れを把握したり注意点を確認したりした上で「理想のマイホームに近づけることができるのか不安…」と感じる場合は、ぜひ一度、株式会社イムラにご相談ください。