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自然素材の家が持つ魅力とは?人気の高い素材の種類も紹介

マイホームの購入は、一生に一度とも言える大きな決断です。この先何十年も住み続ける家だからこそ、家族全員が満足できる注文住宅の建築を検討する方も多いでしょう。近年では、身体に優しく自然の温もりを感じられる「自然素材」を使用した家が人気です。

 

この記事では、自然素材の家が持つ魅力と、自然素材を選ぶことによるメリット・デメリットを解説します。人気が高い珪藻土や無垢材についても紹介していますので、家づくりに自然素材を使用するかどうか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。


自然素材の家とは?



自然素材の家とは、自然界にある天然の素材を中心に使用し、建築された家のことです。

どこまでを自然素材とみなすか、という明確な定義は存在していないものの、一般的には化学物質が含まれていないことを条件とする傾向にあります。

 

具体的には、下記のような素材が自然素材として挙げられるでしょう。

 

  • 珪藻土
  • 無垢材
  • 漆喰
  • コルク材
  • 天然リノリウム
  • セルロースファイバー

 

当然ながら、1本の天然木から切り出した木材なども自然素材の1つとして数えられます。しかし同じ木材が原料でも、集成材のように化学物質を含んだ接着剤が使用された場合は自然素材とはみなされません。

 

自然素材で建築された家は素材のぬくもりが感じられるうえ、長く住むほど素材が馴染み、家ごとに独特の風合いを醸し出すことが大きな魅力です。

愛着が湧きやすいうえに、自然素材の持つ調湿・消臭効果なども期待できます。化学物質に敏感な体質でも比較的安心して住みやすいのもポイントです。


マイホームに自然素材の家を選択するメリット・デメリット


マイホームに自然素材を使った家を選択することには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットの存在も否定できません。そのため、家を建てる際にはメリットとデメリットを比較し、自分たちのライフスタイルに合った素材を選ぶことが大切です。

 

ここでは、自然素材の家を建てるメリットとデメリットの中で、代表的なものを紹介します。


4つのメリット



まずは自然素材を使って家を建てることで得られるメリットを知りましょう。以下は、自然素材の家が持つ4つのメリットです。

 

(1)身体に優しい

自然素材の家が持つメリットの1つとして、身体への負担が少なく優しいことが挙げられます。住宅の建材には、化学物質が含まれた塗料や接着剤が使われるケースが珍しくありません。しかし、これらの化学物質が身体に合わない場合、長期間住むことでシックハウス症候群やアレルギーの誘発原因となる恐れがあります。

自然素材の家であれば、日常的に触れる化学物質の量を軽減することが可能です。

 

(2)変化を楽しめる

多くの場合、自然素材の家を建てる際は、素材ならではの色合いや風合いをそのまま生かします。

そのため、適切にメンテナンスしながら住み続ければ次第に色の濃淡に変化が生じ、重厚な雰囲気や独特の味わいを醸し出すようになるでしょう。

使用する素材やその土地の気候・風土、住む人によって変化の仕方は少しずつ異なるため、世界に1つだけのマイホームができあがります。

 

(3)天然の調湿効果がある

珪藻土や無垢材などの自然素材は、天然の調湿機能を持っている素材です。湿度が高い季節は湿気を吸い取り、乾燥する季節は溜め込んだ湿気を吐き出し調整してくれます。

除湿器や加湿器をフル稼働させなくても快適な住空間を維持しやすく、カビや結露の発生を抑制する効果も期待できます。

 

(4)耐久性が高い

神社仏閣や古民家など、100年以上前に建てられてなお現在もその姿を維持し、利用され続ける建物も自然素材で作られています。

つまり、掃除やお手入れ方法が適切であれば一般の住宅であっても長期間その姿や機能を維持し、住み続けられる耐久性があるということです。


2つのデメリット


自然素材の家が持つデメリットも知っておきましょう。以下は、自然素材を選ぶことによるデメリットです。

 

(1)傷がつきやすい場合がある

自然素材の中には傷つきやすいものもあります。例えば、柔らかいスギやヒノキの無垢材を床に使用する場合、傷や凹みがつきやすい傾向があります。また、塗り壁は擦って削れたり乾燥でヒビ割れたりする恐れがあります。

しかし、柔らかい無垢材は足触りがよいという利点もあり、小さな傷であれば床・壁ともに自らの手で補修が可能です。

 

(2)色柄のバリエーションが限定されている

自然素材の家は木材の色合いや木目といった、素材本来の持ち味をできるだけ生かしたデザインの住まいづくりを行います。そのため、化学塗料やビニールクロスのように派手な色柄は、ほとんど使われません。鮮やかな色柄を取り入れたい場合は、カーテンや家具家電などを工夫しましょう。


家に使われる人気の高い自然素材2選



一口に自然素材と言っても、さまざまな素材があります。家を建てる際にどのような素材を選ぶかで、住み始めてからの満足度が大きく変わるため、先々まで納得できる素材選びを行うことが重要です。

 

ここでは、住宅に使われる自然素材の中から、人気が高い珪藻土と無垢材について紹介します。


珪藻土


珪藻土とは、微細な穴が無数に開いた多孔質素材の1つです。

水中に生息するプランクトンの一種「珪藻」の死骸が水底で化石化し、粘土状に変化した泥土から作られます。

 

珪藻土は優れた調湿性と吸水性を備えており、部屋の壁に使用すると室内の湿度を50~60%程度に調整し、

過ごしやすくカビの生えにくい空間を保ってくれる素材です。

その効果は半永久的に続く上、耐火性や断熱性の高さにも定評があります。珪藻土はホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着し、ほぼ再放散しないという点も優れた特徴と言えるでしょう。

 

また、珪藻土には着色料を混ぜることができます。そのため、部屋ごとに壁の色を変化させたり、内装の一部だけアクセントをつけたりといったことも可能です。


無垢材


無垢材とは、1本の木から切り出して作った木材のことを指します。

フローリングの材料として使用されることが多く、元となった木の種類によって木目や色味、肌触りに差が出る素材です。無垢材に使用される木は、針葉樹と広葉樹の2種類に大きく分けられます。

 

パインやスギ、ヒノキに代表される針葉樹は、質感が柔らかく肌触りのよいことが特徴です。寝室や小さな子どもがはだしで歩き回る部屋の床の素材に向いています。一方、カバやチェストナット、オークといった広葉樹の無垢材は、高い強度と重厚で力強い質感のある素材です。リビングやキッチンなどの床材として人気があります。

木の種類によって多少の差はあるものの、無垢材は適度な柔らかさを備えており足腰への負担が少なめです。吸湿性・保温性にも優れているため、夏場はほどよい涼しさ、冬はほのかな温かさを感じることができます。また、無垢材に含まれる天然の精油によってダニやカビ、細菌などの繁殖が抑制される効果もあり、小さな子どもやペットにとって特に優しい素材と言えるでしょう。


まとめ


自然素材は身体に優しく耐久性が高いだけでなく、天然の調湿効果や保温効果をはじめ、さまざまな機能性に優れた素材です。素材によっては傷がつきやすい、色や柄のバリエーションがないなどのデメリットはあるものの、工夫次第で住みやすい家を建てることができます。

 

一口に自然素材と言ってもさまざまな種類があるため、満足度の高い生活を送るためにも、妥協せず納得できる素材の厳選が重要です。マイホームの素材として自然素材を選ぶと、身体に優しい上に快適で心地よく、長く住み続けやすい家を建てることができます。

 

イムラでは吉野杉や珪藻土といった自然素材を使用した体に優しい家づくりを行なっています。吉野杉の魅力やイムラの家づくりのこだわりを知りたい方はこちらをご覧ください。

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