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日本家屋の特徴|使われる代表的な素材・メリットを紹介

日本家屋とは、日本の伝統的な素材や建築方法により建てられた建物のことです。日本家屋では、畳やふすま・障子などの和風のアイテムが使用されています。日本家屋は、暮らしの中に自然素材を上手に取り入れられていることが魅力です。

 

この記事では、日本家屋に見られる特徴的なスタイルについて、具体的に紹介します。また、日本家屋に使われる代表的な素材である「漆喰・珪藻土」「木材」「和紙」についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。


日本家屋とは?特徴を解説



日本家屋とは、畳やふすまなどの日本の自然素材を使用し、日本に古くからある伝統的な方法で建築された住宅のことです。日本の気候に適した住居と言われています。

 

日本家屋の特徴的なスタイルは、以下の通りです。

 

【日本家屋の特徴的なスタイル】

い草を編んで作られた床材のことです。通気性と弾力性に優れており、そのまま座ったり、寝転んだりしてくつろげます。畳は表面と裏面の両方が使用可能で、片面が汚れたり劣化したりした場合は、「裏返し」をして使用します。
玄関部分や建物の外壁よりも、屋根が出ている部分が「軒」です。日差しが入り込むのを防ぐだけでなく、雨や雪から外壁を守る役割を果たします。また、軒があることによって、屋根と壁の取り合い部からの雨漏りのリスクが軽減されます。
ふすま・障子 ふすまと障子は、部屋を仕切るための建具です。ふすまには「表紙」、障子には「障子紙」が用いられており、どちらもデザインが豊富で、好みに合わせて選択することができます。
土間 土間とは、床材を貼っていないスペースのことで、土足で室内に入れる空間です。主に炊事場や玄関スペースとして活用されるケースが多く、掃除がしやすいメリットがあります。現代では、自転車置き場などの収納スペースとしても利用されます。
縁側 縁側は、和室の横にある板張りのスペースです。庭と室内をつないでいるため、家の中から庭の花を観賞したり、外の空気に触れたりすることができます。
床の間 床の間とは、和室の中にある畳よりも1段高いスペースのことです。花や掛け軸、壺などの美術品などを飾り、お客様をもてなします。
書院 書院とは、床の間の横に設けられたスペースです。障子窓と小さな棚が特徴で、昔は書物を読むための空間でしたが、現代ではインテリアの意味合いで作られるケースが一般的です。


日本家屋に使われる代表的な素材



日本家屋は、多種多様な自然素材を使用した家づくりが特徴です。自然素材を活用することで、ナチュラルで優しい雰囲気を演出します。また、日本の気候に合った自然素材は、家の中の環境を快適に保つことで、過ごしやすくする働きがあり、カビなどの発生を防いで、家を傷みにくくする効果も期待できます。

 

ここでは、日本家屋に使われる代表的な自然素材を3つ確認しましょう。


漆喰・珪藻土


漆喰・珪藻土は、昔の日本家屋で使用されていた土壁に代わって使用されている素材です。断熱性や保温性、調湿性、抗菌性に優れた素材で、気温や湿度の変化の大きな日本の気候の中でも、1年を通して家の中を快適に保ちます。

 

漆喰は淡い色合いが特徴で、塗り方や乾き具合によって壁の印象が変わるため、職人の技術が求められます。満足度の高い仕上がりを求めるならば、技術力のある職人さんに依頼しましょう。

 

珪藻土は、藁や色ガラスを混ぜることによってアレンジの幅が広がる特徴があります。和室以外の部屋に活用してもよいでしょう。

 

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木材


日本家屋には、木材は欠かせません。柱や梁、床、壁にも使用され、年月とともに色合いが深くなる点も魅力です。抗菌・消臭力に優れた素材で、臭いの発生を防ぎ、家の中を清潔に保ちます。とくに、質の良い木材は触れた感覚も滑らかで、見た目もきれいな点が魅力です。

 

壁や床に木材を使用した場合、傷や汚れがついても専用の道具で表面を磨くことで、きれいな状態を保つことができます。

 

木材は種類ごとに木目や色味、特徴が異なるため、好みの木材を選択して自分好みの空間を演出できます。それぞれの木材の特徴を理解した上で、空間に合わせた木材の選択が重要です。

 

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和紙


和紙は、コウゾ・ミツマタ・ガンピなどの植物を原料とした日本の伝統的な素材です。ふすまや障子に使用するのが一般的ですが、壁紙や天井などの内装にも活用されます。調湿性に優れ、和紙を通すことで日差しが柔らかくなる効果があります。

 

和紙は、ビニールクロスでは演出できない、独特の趣が大きな魅力です。和紙を壁紙として使用すると、柔らかい風合いで部屋全体の印象が優しくなります。ビニールクロスでは難しい、おしゃれな雰囲気の部屋が作りことができるでしょう。

 

和紙は全国各地で生産されており、それぞれに特徴が異なります。福井県の「越前鳥子紙」や東京都の「江戸からかみ」、新潟県の「小国和紙」、高知県の「土佐和紙」など、種類も豊富です。

 

自分好みの和紙を選択して部屋づくりができる点も、和紙ならではの魅力と言えるでしょう。


日本家屋を建てるメリット3つ



洋風の家を建てる方もいらっしゃる一方で、日本家屋の特徴を取り入れた家を建築される方もいらっしゃいます。ただし、漠然と日本家屋についてイメージは持っているものの、具体的なメリットを理解できていない方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本家屋には、洋風の建物と異なるメリットが数多く存在します

 

日本家屋を建てるメリットの中から、代表的なものを3つ紹介するため、ぜひ参考にしてください

 

(1)高い調湿機能がある

日本家屋は、木材や漆喰・珪藻土のような調湿機能の効果が高い素材を使って建てられています。開口部も広く風通しがよいため、湿度の高い場所で発生しやすいカビやダニを防ぐ効果が期待できます。

(2)暮らしの中に自然を取り込める

日本家屋には自然素材が多く使用されており、家の中でも自然を感じることができます。また、縁側から庭を眺めたり、自然や季節を感じたりしながら生活ができる点も日本家屋ならではの魅力です。

(3)耐久性が高い

日本家屋は木材を使用しているため、耐久性に優れています。木材は耐久性と柔軟性があり、メンテナンスをしながら住めば、長い期間住み続けることが可能です。また、日本の伝統的な工法である「在来工法」では、耐久性に優れた日本家屋を建てられます。


日本家屋を建てるデメリット2つ


満足度の高い日本家屋を建築するためには、日本家屋のデメリットについても理解しておく必要があります。

 

日本家屋を建てるデメリットには、以下の2点が挙げられます。

 

 

(1)和風のインテリア・家具に合わせる必要がある

日本家屋には、和風のインテリアや家具がよく合います。そのため、日本家屋を建てる際には、インテリアを和風に統一する必要があります。これまでに使用していたインテリアが洋風である場合は、買い替えを検討する必要があるでしょう。和モダンをイメージしてインテリアを選択するのもおすすめです。

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(2)広い敷地面積が必要である

日本家屋は平屋建てが一般的であるため、建築する際には広い敷地面積が必要です。家族それぞれの部屋や庭の広さを考えると、2階・3階建ての洋風建築よりもさらに広い敷地が求められます。これから土地を探す場合には、日本家屋に向いた土地を探すようにしましょう。


まとめ


日本家屋は、伝統的な建築方法や素材を使用して建てられる建物を指します。畳やふすま・障子と言ったアイテムだけではなく、床の間や土間と言ったスペースが日本家屋では設置されることが多いです。日本の自然と調和する建物となる点が、日本家屋の特徴です。

 

工務店「イムラ」は奈良県や大阪府で、吉野杉など日本の伝統的な建築素材を使用して住宅を建築しています。平屋以外にも伝統的な素材を用いた施工事例が多数ありますので、自然と調和した家を建てたい方は、ぜひ「イムラ」にご相談ください。

 

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