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キッズデザイン賞受賞 吉野杉の床


キッズデザイン賞とは…


キッズデザイン賞はすべての製品・空間・サービスが対象の顕彰制度です。

 

キッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ための製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的としています。日用品から住宅、街づくり、ワークショップ、調査研究まで幅広い分野が対象となっており、受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。


2017年度受賞 吉野杉の床



お子さまの健やかな成長に、心と体にやさしい『吉野杉の床』

 

壁と天井はビニールクロス、床も塗料で塗り固められたフローリング…考えてみれば、私たちは合成樹脂を多く用いた人工材料に四方八方包まれて生活することが当たり前になっています。

 

今広く使われている人工材料は、性能やコスト等の面で利点があり、化学物質の放出量もある程度抑えられています。しかし、心と体のことを考えれば、自然素材に勝るものではありません。自然素材は人にやさしく健やかな暮らしを育みます。

 

一方で、その自然素材を供給する林業は衰退し、地域に活気がなくなっています。イムラの地元、奈良県を代表する吉野林業も例外ではありません。林業を活性化する新たな需要が今求められています。イムラは、吉野杉の無垢材を用いた床材を住宅に広く使用することで子どもの発育にも好ましい自然素材の住環境を創り出し、同時に吉野林業の再生にも貢献したいと考えています。


吉野杉の無垢材ならではの、香り、温もり、肌触りを毎日の暮らしに



吉野杉の風合いと香りが楽しめる無垢材の床

 

吉野杉は木の繊維に空気を多く含んでいるので、熱伝導率が低く冬でも温もりを感じられます。また、酒樽に使われてきたほどの香りの良さは、睡眠効率の向上やストレス軽減による集中力向上の効果もあると言われています。『吉野杉の床』は、吉野杉を無垢材のまま用い天然塗料で仕上げることで、木の質感と木材が呼吸できる状態を保持。それにより、香り豊かで温かく足触りの良い、吉野杉の特徴を活かした子どもにやさしい床材を実現しました。


地域と手を組み、『吉野杉の床』を広く世の中へ

 

川上産吉野材販売促進協同組合(川上さぷり)と直接手を組み、木材の効率的な利用や流通の合理化を図りました。これにより、『吉野杉の床』を幅広くリーズナブルにお使いいただけるようになりました。


「その心地よさ」のたしかな理由


人に良好な湿度環境に調整

 

空中浮遊菌は80%程度の高湿や20%程度の低湿では長く生息しますが、木の空間で保たれる50%前後では早く死滅します。


吉野杉は温かい


熱伝導率が低い吉野杉は、伝わった体温が逃げず冬でも温もりが感じられます。


吉野杉は雑菌の増殖を抑える


他県産に比べ、雑菌の増殖を抑えます。



審査員の評価


杉の床材は、その柔らかさから足腰の負担が少なくケガを予防するとして、古くから剣道場等で使われてきた。また、保湿・保温性にすぐれ、特に吉野杉の香りは、酒樽や醤油樽として活かされてきた。その特性を活かした無垢床は子どものいる家庭の安心につながり、健康効果も促す。