日常生活で自然と発生するのが生活音
人が生活すると、どうしても足音や物音が発生してしまいます。それらの生活音が聞こえると、家族の気配が近くに感じられるかもしれません。
ただ、その音が家にいる間ずっと聞こえるとどうでしょう。気になりそうな生活音は、できるだけ少なくしたいですよね。
■ 一度気になると、ずっと気になる生活音
掃除機の音や階段を昇り降りする音、部屋の中で楽しそうにはしゃぐ子どもたち。子どもたちが小さければ、元気に走りまわることもあるでしょう。微笑ましい光景ですよね。
ただ、毎日のこととなるといくら大好きな家族とはいえ、音をストレスに感じるかもしれません。
反対に、音を立ててしまう側も気をつかいます。
- 掃除機をかけても大丈夫かな?
- 足音はうるさくないかな?
こういったことを日頃から考えてしまいます。
子どもたちが楽しく遊んでいるときに、「音が響くから静かに遊んで」なんて言えないですよね。
生活音を考えずに建てたお家は、お互いに気疲れをしてしまいます。
ですので、お家づくりでは、できる限り音が響かないような工夫が必要となります。
■ 吹き抜けは要注意
とくに吹き抜けは要注意です。吹き抜けがあれば開放感があって、空間が広く感じられます。しかし、別の階の音がそのまま伝わってしまいます。
■ 階下への防音対策
たとえば、1階寝室の上に2階の廊下やリビングがなければ、足音も少なく落ち着いて眠れますよね。まだ計画中の方は、親世帯、子世帯のライフスタイルをしっかりと考えて、部屋の場所を決めましょう。また、2階の床に防音マットを敷くことも有効な手段です。
水廻り(洗面・キッチン・お風呂)を工夫しよう!
仕事や学校、遊びに行くなど、その日その日で生活の流れが違いますよね。水廻りを工夫することで、大人数で使う場合のストレスが軽減されるかもしれません。
■ 洗面所が使えない!
よい一日を送るために、歯を磨いたり身だしなみを整えたりしますよね。朝の忙しい時間を想像してください。出勤や登校、子どもの送り迎えなどタイミングが重なるとバタバタします。
なぜ、洗面所が混み合うのでしょうか?
ひとつは、多くのメーカーの標準洗面台が1人での使用を想定していることにあります。1人用の洗面台を複数人で同時に利用するのはムリがありますよね。
もうひとつは、洗面所と脱衣所が同じ部屋にあることです。洗面所を使う側だけでなく、お風呂から上がる側も気をつかいます。お互いに譲り合っていると、余計に時間がかかってしまうかもしれません。
誰かが朝にシャワーを浴びて長時間洗面所が使えなくなると、他の家族の時間がなくなってしまいます。
「ただでさえ忙しい朝の時間」に、ご家族全員の負担が少しでも軽くなれば、快適に暮らせると思いませんか?
洗面所と脱衣室を分けた間取り | 2階はシャワールームのみを設置 |
解決策は以下の2つ。
- 世帯ごとに洗面所を設ける
- 建物計画や土地に余裕がある場合は、洗面所とは別に脱衣室をつくる
洗面台の数を増やしたり、幅の広い洗面台にしたりするのもよい考えです。脱衣室と洗面台が別空間にあれば、お互い我慢することがないかもしれません。
■ キッチンは1つでいい?
世代が違うと、食事の時間が異なります。また、食べ物の好みが違い、世帯ごとに調理をしたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もし、キッチンが1つだったらどうなるでしょう。
まず、食事の時間です。
仕事や子どもの部活動などで帰宅時間が違う場合、ご家族全員が揃って食べることは難しいという家庭もあるのではないかと思います。食べる時間が違えば、食事の準備や片付けにまで影響が出るでしょう。
次に、料理の献立についてです。世代によって、食べ物の好みや味付けが違ってくるのではないかと思います。
家族で同じ食卓について食べるご飯は、とても美味しいものです。ですが、好みが合わない場合、毎日どちらかに食事を合わせるのは大変かもしれませんね。
以上のことから、キッチンを分けるのもひとつの策として挙げられます。そうすることで、お互いに好みの食器を使えるというメリットもでてきます。
親世帯の1階キッチン | 子世帯の2階キッチン |
■ お風呂に入りづらい?
何時ぐらいにお風呂へ入りますか?
家に帰る時間が遅く、ご家族が寝静まっていると気をつかってしまいますよね。二世帯なら、自分たちの世帯のことだけでなく、子世帯・親世帯お互いのことも考えなくてはいけません。
- 湯船につかって、体の疲れを癒やしたい
- 朝にシャワーを浴びてスッキリしたい
お風呂ではゆっくりとした時間を過ごしたいですよね。
解決策は以下の2つ。
- 誰にも気にせず、お風呂に入れる間取りにする
- 世帯ごとにお風呂を分ける
世帯によって、どうしても生活リズムが合わない場合は、寝室の近くにお風呂をつくるような間取りは避けましょう。
また、予算や敷地に余裕がある場合は、お風呂を分けてもよいですね。
各世帯のプライベートに配慮した住まい
二世帯住宅になると、多くのスペースが共有部分となり、プライベートな空間が少なくなるのでは?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくご家族でゆっくりとした時間を過ごすために建てたお家のはずが、家の中でも気をつかうなんて大変ですよね。気兼ねなく家族が暮らせる家を実現しましょう。
■ 玄関は別?それとも共有?
たとえば、家を世帯ごとに仕切るのもひとつの手段です。家を仕切る場所によっては、それぞれの暮らしをする感覚で生活ができます。どのように家を仕切るのか、いくつか事例をご紹介します。
- 玄関ホールに階段を設け、親世帯は1階・子世帯は2階とフロア別で住み分ける
- 玄関ホールから左右の住まいに分かれる動線を設ける
また、少し極端ではありますが、別々の家に住む感覚で住みたい場合は、玄関から分けてしまう手段もあります。玄関や階段の位置を工夫すれば、ほどよく顔を合わせられる住まいがつくることができます。
まとめ
家族みんなが大満足、気持ちよく過ごせる二世帯住宅を建てたいなら、二世帯住宅の施工事例が豊富な住宅会社へ相談をしましょう。今までいくつかポイントを挙げてきましたが、二世帯住宅は家族が多くなる分、解決すべき問題が多くなりがちです。
多くの二世帯住宅の施工実績がある会社には、様々な家族の理想の住まいをカタチにした経験があります。細やかに家族の話と要望をくみ取り、間取りとして提案できる住宅会社へ相談しましょう。
イムラでは、ご家族全員のご要望をしっかりと受け止めるために、「ご要望伺いシート」での聞き取りを行っています。
「ご要望伺いシート」では、ご家族にあった住まいをご提案するために毎日の生活パターンを振り返りながら、休日の過ごし方や趣味、子どもの部活動、食事のタイミングや家族団らんの時間などご家族全員のライフスタイルをひとつひとつ丁寧に確認いたします。
そして、ご家族の生活を踏まえたうえで新しい住まいでの暮らしのご要望やイメージを伺います。
高い技術を持ったイムラの設計士が、敷地にあったプランに家族のご要望やイメージをのせて、一棟一棟丹念に設計いたします。
数多くの二世帯住宅を建ててきたイムラへぜひ、ご相談ください。
*二世帯住宅の施工事例は《 こちら 》
イムラは奈良・大阪で家づくりを行っています。建替えや新築・リノベーションについてのご相談もお申しつけください。ぜひ一度、お近くの展示場にて吉野杉の香りとあたたかみをご体感ください。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。