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平屋の話|なぜ平屋のお家は2階建てより費用がかかるのか?

注文住宅ではお客様のご要望を反映でき、ご家族の数だけお住まいには間取りや暮らしがあるかと思います。

 

そういったなかで、あなたの理想的なお住まいとはどのようなお家でしょうか。近年では、平屋のお家は理想的な住まいだと言われることが多く雑誌で特集が組まれるほど注目されています。

*関連記事:今、平屋が人気の理由とは?《 こちら 》

 

一方で、平屋のお家は価格が高いというイメージをお持ちではないでしょうか。たしかに、一般的に平屋のお家は2階建てのお家に比べると費用が割高になる場合があります。

 

なぜ費用が高くなるのでしょうか。


基礎面積、屋根面積が大きくなる


床の面積が同じお家を建てる場合を考えてみましょう。

たとえば、総2階(1階と2階の床面積が同じ広さの家)の家と平屋を比較すると、平屋のお家では1階部分の床面積が2倍になります。家の部材の中でもとくに費用がかかる部分をご存じでしょうか。それは基礎と屋根です。

実は、基礎のコンクリートと屋根の瓦はお家の部材の中でも、費用に占める割合が上位にあります。そのため、単純に基礎と屋根の必要量が多くなればなるほど建築費用は高くなります。


広い敷地が必要


土地には建ぺい率という敷地面積に対しての規制があり、敷地面積に対して建物1階部分の最大面積が決まっています。

*関連記事:建ぺい率(建蔽率)とは?容積率との違いや調べ方、計算方法を紹介《 こちら 》

そうすると、平屋は全て1階部分の面積になるわけですから、2階建てのお家と比べて、同じ建ぺい率の規制なら広い土地が必要になります。また、ご要望のお家に必要な土地が広くなるにつれて購入価格が高くなるため、家づくりの総費用も高くなります。

 

それに準じて土地の広さに応じて土地にかかる固定資産税が高くなることも忘れてはいけません。


防犯面をしっかり考えよう


平屋のお家は、すべての窓が1階に集中するため、2階建てと比べて侵入されやすい位置に窓が多くなってしまいます。侵入できないサイズの窓を採用するといった対策もありますが、せっかくの注文住宅です。

日当たりや風通し、居住性を踏まえると間取りや環境に応じた開口を確保したいものです。大きな窓を設置し、シャッターや防犯ガラス、さらにはセキュリティ設備を導入してもよいかもしれません。

 

しかし、一般的な窓に比べるとシャッターや防犯ガラスの採用は費用がかかります。窓まわりでは、室内を室外から見られないようプライバシーを守る対策として、カーテンやブラインドで室外からの視線を遮る方法もあります。ですが、四六時中カーテンやブラインドを閉めたままにするよりは積極的に日光を取り入れたいですよね。

 

そうすると、通行人の目線を遮るため外構に目隠し用の格子やフェンスを取り入れる場合もあります。フェンスのようにうまく視線を遮る外構工事もありますが、その分の追加費用がかかってしまいます。

このような理由から平屋は割高だとよく言われるのではないでしょうか。

 

次に、平屋をお得に建てるための工夫をご紹介します。


リーズナブルに賢く平屋を建てよう


 

平屋が人気の理由として、ワンフロアで生活が完結でき、段差が少ないためにバリアフリーに適しているという点が挙げられます。2階建ての場合は階段、またそれに伴い廊下が必要となります。

 

平屋で考えた場合、階段と廊下が必要でないことに加えて、階段下に配置する予定のトイレや収納を作らず、トイレも1か所でよいと割り切れば、2、3坪は床面積を小さくすることができます。

 

建物の大きさは費用に大きく関わりますので、総面積を2階建てよりも小さくすれば、間取りによっては、建築費用を2階建てと同等程度に抑えることができます。

 

ただし、注意をしておきたいのは、廊下がなくなると壁を伝って音が聞こえてしまい、家族間のプライバシーが確保しにくくなる可能性があります。

 

また、トイレを1つにすると、たとえば、朝の登校時や、出勤時に混み合いやすくなるかもしれません。こういった場合にストレスが溜まりそうだという方は、建築費用をムリに抑えるよりも、ご家族のライフスタイルに合わせたお家づくりを考えていくことが大切です。


まとめ


平屋は少人数の家族で暮らすというイメージから、シニア向けの住まいを想像される方も多いかも知れません。ある調査によると、平屋を「理想の住まい」と考えている世代はやはり50代・60代の方に多いようです。

 

 

都市圏では2階建ての人気が根強いものの、郊外エリアの50代・60代では、平屋がトップに挙げられています。

 

一方で30代~40代では、「コンパクトだが効率のよい間取りが作れる」という理由を挙げた方が多く、家事のしやすさにこだわった家づくりを考える傾向があります。

 

 

このような理由から平屋の人気は高まっていますが、みなさまが気になっているポイントも、このような点ではないでしょうか。

 

今回は平屋の建築費用が高くなる理由と、平屋をお得に建てられる方法をご紹介しました。

「理想の住まい」とはいったいどのような住まいなのか。

もちろん、平屋にはメリットだけでなくデメリットもありますので、家族の暮らしは平屋がよいのか、そうでないのか。住みたいお家についてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

 

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